過去ログ - ベルトルト「駆逐してやる……。この世から、一匹残らず……!」
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5: ◆OYNwm7H46c[saga]
2013/06/01(土) 20:39:44.10 ID:lH/DtXrEo
「なんていうか……極端にタブーにするのも、極端に憎むのも、うまい結果を生まない気がして。
もっとフラットに物事を見ないと、多分突撃した瞬間にばくっと食べられて終わる」

「おい良く聞いとけよ死に急ぎ野郎」

以下略



6: ◆OYNwm7H46c[saga]
2013/06/01(土) 20:40:30.14 ID:lH/DtXrEo
「あれ?」

 と、エレンが間の抜けた声を上げた。

「ってことは……お前がなんかいつも距離置いてる風だったのはひょっとして……
以下略



7: ◆OYNwm7H46c[saga]
2013/06/01(土) 20:41:17.89 ID:lH/DtXrEo
「クリスタがサシャにパンをやるとさ、ベルトルさんたまに『お腹いっぱいだから』とか
なんとか言ってちょっと分けて――」

「ベルノルドぉぉおおおおおおお!」

以下略



8: ◆OYNwm7H46c[saga]
2013/06/01(土) 20:42:09.50 ID:lH/DtXrEo
 宴会は結局夜中まで続いた。いくら祝い事とはいえ僕たちも兵士の端くれだ、
 その場に雑魚寝、などということが許されるはずもなく、僕はライナーとふたりで宿舎への道を歩いている。

「はー、今日は楽しかったなぁ……どうしたんだいライナー、あんまり飲まなかったみたいだけど」

以下略



9: ◆OYNwm7H46c[saga]
2013/06/01(土) 20:42:57.39 ID:lH/DtXrEo
「俺はだな、もしお前がもっと皆に絡みたかったなら悪いことしたって……」

「別に」

 反射的に答えた言葉は、思った以上に冷たかったかもしれない。
以下略



10: ◆OYNwm7H46c[saga]
2013/06/01(土) 20:43:33.01 ID:lH/DtXrEo
「だ、大丈夫。みんなに兄貴アニキ言われて調子に乗ってるライナーが大丈夫なんだから僕は大丈夫に決まってる」

「八つ当たりかよ……」

 その通りだ。その通りだからちょっと放っておいてくれ。
以下略



11: ◆OYNwm7H46c[saga]
2013/06/01(土) 20:44:20.04 ID:lH/DtXrEo
 その翌日、壁上に出た僕は周囲を見渡した。誰もいない。
 この区画の固定砲は整備が終わったばかりだ、それも当然だろう。
 眼下にはいつもと変わらない街並みが広がっている。赤い煉瓦の屋根はどことなく積み木を思わせた。

 午前中のすっきりとした空気。パンを焼く煙がそこかしこから上がっている。
以下略



12: ◆OYNwm7H46c[saga]
2013/06/01(土) 20:44:57.82 ID:lH/DtXrEo
 僕たちも所詮、巨人の恐怖を知らない同期たちと同じだった。
 言葉を交わした人間を殺す覚悟もないままここに来た。
 ライナーも、アニだってきっと苦しんでいる。意図して交流を避けてきた僕よりもずっと。
 もし僕がここで降りたら、ふたりも肩の荷が下りるのだろうか。
 普通の人間として、命を預け合う仲間として、生きていけるのだろうか。
以下略



13: ◆OYNwm7H46c[saga]
2013/06/01(土) 20:46:42.67 ID:lH/DtXrEo
「謝らないよ、みんな」

 みっともなく震える声で、それでも僕は宣言する。
 何も答えない眼下の街にいっそ嗜虐的な気持ちが駆り立てられて、知らず声を張り上げた。

以下略



14: ◆OYNwm7H46c[saga]
2013/06/01(土) 20:48:08.23 ID:lH/DtXrEo
同郷3人がいつの日か故郷に帰れると信じて! ベルトルさんの来世にご期待ください!
ってことでおつきあいありがとうございました。
カーチャン殺してる時点で和解はないよな。来世に期待するしかないな。ベルトルさん…


15:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/06/01(土) 21:33:21.75 ID:zWUGo8WPo



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