78:「退廃都市のコウノトリ」[saga]
2013/06/17(月) 23:24:42.40 ID:2ArpPjH/0
兄「よっし、今日も食料確保!」
妹「たまにはごちそうにしようよー」
兄「駄目だっての!これっぽっちじゃすぐなくなっちゃうだろ?」
79:「退廃都市のコウノトリ」[saga]
2013/06/17(月) 23:28:49.73 ID:2ArpPjH/0
青年「人の食い物盗っておいてパーティーか?あ?」
兄「……」
妹「お兄ちゃん……」
80:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/06/18(火) 13:36:05.55 ID:pxWXAWxAO
人のものを奪っておいて今のところ何もしてない奴に暴力を振るう……か
81:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/06/18(火) 19:52:49.12 ID:fYrMsNTR0
かなり綱渡りな生活だな、明日も危うそう
82:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/06/18(火) 22:22:27.77 ID:whtAhKqW0
乙
83:「退廃都市のコウノトリ」[saga]
2013/06/18(火) 22:55:00.37 ID:To4btauC0
兄「はあっ……はぁっ」
妹「お兄ちゃん……はぁ……はぁ……」
兄「心配、すんなって……今度は見つかるわけないからな」
84:「退廃都市のコウノトリ」[saga]
2013/06/18(火) 22:59:57.96 ID:To4btauC0
妹「ここ、どこだろうね?」
兄「そうだな……いつもの露店街からそう離れてないと思うけど」
妹「帰れなかったらどうしよう……」
85:「退廃都市のコウノトリ」[saga]
2013/06/19(水) 00:28:49.81 ID:Mafuj4KV0
兄妹は手を繋いであみだのような道をなんとなく歩いた。
しかしどこまで行っても変わり映えしない風景で、二人は少し飽き始めていた。
見上げた隙間から見える空はまだ明るいが、ずらりと並んだ建物の陰がまるで夕暮れ時のようで
兄妹はなんだか随分歩いたような気分がしていた。
86:「退廃都市のコウノトリ」[saga]
2013/06/19(水) 22:20:36.60 ID:Mafuj4KV0
妹「コウノトリ?」
初めて聞く言葉に、妹は興味深そうに兄の顔を見つめた。
兄は空を見上げたまま答える。
87:「退廃都市のコウノトリ」[saga]
2013/06/19(水) 23:02:52.38 ID:Mafuj4KV0
兄「だーかーらー、追いつけるわけないっての!」
妹「大丈夫だもん!お兄ちゃん遅いー!」
兄「馬鹿!周り見て行かないと本当に戻れなくなるぞ!」
88:「退廃都市のコウノトリ」[saga]
2013/06/19(水) 23:47:11.36 ID:Mafuj4KV0
兄「はぁ、それにしても……どうするかなぁ」
兄はため息をつくと、もう一度あたりを見回した。
どこを見ても同じような建物ばかりで、目印になるようなものも無い。
確か、真っ直ぐに走ってきたような気がするが、どのくらいの距離を走って来たか分からない。
89:「退廃都市のコウノトリ」[saga]
2013/06/19(水) 23:47:44.91 ID:Mafuj4KV0
兄「はぁ、それにしても……どうするかなぁ」
兄はため息をつくと、もう一度あたりを見回した。
どこを見ても同じような建物ばかりで、目印になるようなものも無い。
確か、真っ直ぐに走ってきたような気がするが、どのくらいの距離を走って来たか分からない。
90:「退廃都市のコウノトリ」[saga]
2013/06/19(水) 23:48:27.09 ID:Mafuj4KV0
兄「よし、そうと決まったら今日は早く寝よう。なんかすっげー疲れたな」
妹「あ、あのね、お兄ちゃん」
兄「ん、なんだよ」
91:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/06/19(水) 23:53:13.78 ID:Mafuj4KV0
エラーで同じ内容が2回投稿されてしまった……
>>89は見なかった事にしてください
私用で二日ほど続きを書けないので、見てる方はご容赦くださいな
一つ目の話より少し長くなりそうな予感です
それでは……
92:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/06/21(金) 02:06:59.43 ID:cKXT36gh0
乙
次も楽しみに待ってるよ
93:「退廃都市のコウノトリ」[sage]
2013/06/23(日) 20:54:02.04 ID:lqEgRYFU0
兄「さて、あとは今日寝る場所だけど……」
妹「建物以外何もないね」
兄「ああ、そうだなぁ」
94:「退廃都市のコウノトリ」[sage]
2013/06/23(日) 21:12:39.96 ID:lqEgRYFU0
建物の中はすでに暗く、兄は二・三歩進むと、立ち止まって目を大きく見開いた。
目が慣れるまで数秒、ぼんやりと通路の輪郭が見えてくると、兄は再び歩き出した。
所々壁が崩れ、瓦礫が通路に転がっている。
兄「……ほんとに何にも無いな」
95:「退廃都市のコウノトリ」[sage]
2013/06/23(日) 21:28:45.48 ID:lqEgRYFU0
二階は思っていたほどでは無かったが、一階よりは明るかった。
通路は真っ直ぐ続き、右側の壁には等間隔で窓が並んでいる。
その窓から、まだ日が落ちきっていない事を確認できた。
兄は途中途中にある部屋の中を覗きながら、通路を進んでいく。
96:「退廃都市のコウノトリ」[saga]
2013/06/23(日) 21:47:40.64 ID:lqEgRYFU0
三階、四階、五階……似たような通路、同じような部屋が続いた。
確か一般居住区の建物がこんな感じだったな、もともとはここもそうだったのだろうか。
建物の中を調べながら、兄はなんとなくこの建物が機能していた頃を想像していた。
そして、最後の階段を上りきると、すでに暗くなってしまった空が広がっていた。
97:「退廃都市のコウノトリ」[saga]
2013/06/23(日) 22:36:13.75 ID:lqEgRYFU0
兄はそれを前にして、息をのんだ。
数秒間そのまま立ち尽くしていた兄は、我に返るとそっと階段に足を踏み出した。
足音を消すように階段を下り、急いで一階の妹の元へ向かった。
既に暗くなった通路を記憶を頼りに走り抜ける。
98:「退廃都市のコウノトリ」[saga]
2013/06/23(日) 22:52:51.33 ID:lqEgRYFU0
兄「っはぁ……!はぁっ……!」
妹「どうしたの、お兄ちゃん?」
兄「いいから、ちょっとお前も来い!」
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