過去ログ - クリスタ「ユミルを好きになるお話」ユミル「ほう」
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61:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/06/12(水) 18:02:19.94 ID:PJovi8Fp0
訓練場までの廊下はやけに長く感じた。歩く度に後ろにひっくり返りそうになる。
呼吸はちゃんとしているだろうか。不安になって口元に手を当ててみる。


「……ッ」
以下略



62:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/06/12(水) 18:04:16.93 ID:PJovi8Fp0
私は昼から訓練があった。行かなければ必ず後で罰則を受けることになるだろう。


「私ね、もうすぐ死ぬって言われたわ」

以下略



63:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/06/12(水) 18:06:07.83 ID:PJovi8Fp0
その時は簡単に説明を受けただけで終わった。なので、途中から訓練には参加できた。案の定、教官にこっぴどく説教を受けた。
彼女が言い訳を考えてくれていたが、言う気も起きなかったので、終始黙っていた。時折、聞かれたことに頷いたり、首を横に振ったりしていた。


足のこともあって、走り込みではなく、予備の立体起動装置の点検という罰則を言い渡された。
以下略



64:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/06/12(水) 18:13:29.27 ID:PJovi8Fp0
いったん抜けます。書き溜めないので夜にまた。


65:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/06/12(水) 20:22:17.90 ID:PJovi8Fp0
救護室は前よりも殺風景だった。


私がいた所とその両端のベッドは、きちんと布団が畳まれていた。そこにいた人達はもういないようだ。
あの、包帯がぐるぐる巻きだった兵士のいた布団は少し染みができていた。透明な染み。水によるものか。
以下略



66:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/06/12(水) 20:23:47.83 ID:PJovi8Fp0
薄暗い中で、彼女の眼光に鋭いものを感じた。戦士の目ではなかったが、きっと私には理解できない尊いものなのだろう。
ただ、そう前も感じた、既視感。


「最後の最後まで飛びたいから、門の下の所から運んでくれるかしら?」
以下略



67:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/06/12(水) 20:37:39.12 ID:PJovi8Fp0
「もうすぐ門だわ。クリスタ、ガスを使ってもらえるかしら?」


彼女の声で我に返った。

以下略



68:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/06/12(水) 21:31:06.37 ID:PJovi8Fp0
迷惑だろうかとも考えたが、彼女にしたって断る理由はないだろう。私は――見届けたいのだ。彼女の最後を。
誰にも伝えられないかもしれないけれど。彼女の生き様を認めてあげたいのだ。


壁の上に着いた頃には、下の騒ぎも落ち着きかけていた。松明が一つ二つ三つ、ぞろぞろと門の方へ戻ってくる。
以下略



69:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/06/12(水) 21:32:35.73 ID:PJovi8Fp0
「え?」

「ここまで連れて来てくれてありがとうね」


以下略



70:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/06/12(水) 21:33:36.54 ID:PJovi8Fp0
今日はここまでです。読んでくれてありがとう


71:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/06/12(水) 21:43:10.21 ID:SpR0A3mx0
>>57です
読んでいてつい引き込まれてしまいます
続き待っています



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