過去ログ - モバP「七人目の正直」
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15: ◆m03zzdT6fs[saga]
2013/06/13(木) 22:41:38.76 ID:1eqe0XcWo
(しかし、手持ちの選択肢が少なすぎる)

 ただ現状は、かなり厳しいと言えた。中小規模の所に彼女の実力を完全に発揮させてやれるプロデューサーは多くない。居たとしても、その事務所の有望株育成に忙しいだろう。

 一方、有名なところや大規模プロダクションとは、ほとんどパイプラインを持ち合わせていないし、俺自身の移籍の実績が多いともいえない。
以下略



16: ◆m03zzdT6fs[saga]
2013/06/13(木) 22:42:04.90 ID:1eqe0XcWo
 ばしん。事務所に大きな破裂音が響いた。

 気が付けば、俺は自分で自分を叩いていた。右の頬と、右の手がじんじんと痛みを発している。

『……馬鹿か。俺は』
以下略



17: ◆m03zzdT6fs[saga]
2013/06/13(木) 22:42:53.43 ID:1eqe0XcWo
 すると、今度は完成予定の社屋の見取り図が表示されていた。完成予定の社屋はかなり整備されているようで、レッスン室やアイドルたちの休憩スペースとなる、カフェテラスやサウナルームなんてものも完備されているらしい。

 しかも女子寮完備とまで来ている。本当にアイドルの為にできたようなプロダクションだ。シンデレラガールズ、という名前は伊達ではないらしい。

 近年稀に見るレベルの、好条件のプロダクションだ。しかも、プロデューサーの質もかなり揃っているらしく、数も六人と、当面はおざなりにされることはないだろう。
以下略



18: ◆m03zzdT6fs[saga]
2013/06/13(木) 22:43:57.59 ID:1eqe0XcWo
今回分は以上です。あまり量がないのは遅筆なためですので、ご容赦ください……。


19:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/06/14(金) 03:27:22.86 ID:4nuEPA7yo

ゆっくりでもいいから完結してほしいな


20:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/06/14(金) 07:13:35.33 ID:Hi5WeEz0o
おつ、きたいしてます


21: ◆m03zzdT6fs[saga]
2013/06/15(土) 00:49:06.72 ID:MBAzp3vzo
『ただ今戻りました……あらぁ?』

 私が事務所へ戻り、ドアを開けようとすると、鍵がかかっていました。いつものことです。Pさんはいつも走り回ってらっしゃいますから。

 初めて会った時は、ちょっとへんな人だと思いましたけど、とっても私のことを見てくれる優しい方です。ただ、あまり笑うところを見たことがありません。
以下略



22: ◆m03zzdT6fs[saga]
2013/06/15(土) 00:49:57.52 ID:MBAzp3vzo
『帰ってくるまで、何をしましょうか……』

 あまり広い事務所ではありませんが、私はこの場所が好きです。あちらこちらに、Pさんの匂いと温かさを感じます。

 私のために何とかしようとしてくれている、そんな優しさがとても染み渡ります♪
以下略



23: ◆m03zzdT6fs[saga]
2013/06/15(土) 00:54:28.11 ID:MBAzp3vzo
『わぁ、大きいですねー♪』

 とっても素敵な建物でした。しかも、いろんな設備まで付いています。マッサージチェアなんて物もあります。

『……こんなところに、いつかは行きたいですねぇ』
以下略



24: ◆m03zzdT6fs[saga]
2013/06/15(土) 00:55:06.13 ID:MBAzp3vzo
『後でPさんに返しておきましょう♪』

 一人で呟くと、本当に何気なく私はそれを開きます。ちょっとした好奇心でした。

 Pさんのことをもっと知りたい、と思ったのかもしれません。いつも、私のことを大事にしてくれているPさん。いつも私のために走り回ってくれているPさん。
以下略



25: ◆m03zzdT6fs[saga]
2013/06/15(土) 00:55:34.65 ID:MBAzp3vzo
『P、さん……』

 あの人の名前を、小さく呼びました。それとほとんど同時に、がちゃり、と事務所のドアが開く音がします。私は少し体を震わせて、振り返りました。

 そこに居たのは、Pさんでした。彼は肩で息をして、とても急いでいるように見えました。それは、私が知っているいつものPさんです。
以下略



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