884:モヤシンズグリード ◆TspHqBVqH9jK[saga]
2013/10/06(日) 20:03:57.93 ID:MEPvjn9ao
直後、シェリーは髪もドレスも振り乱しながら思いっきり投げ出される。
彼女の体は、汚い地下鉄の構内の地面を何メートルも転がり、ようやく動きを止めた。
先程の攻撃に余程自信があったのか、その顔には焦燥が色濃く浮き出ている。
885:モヤシンズグリード ◆TspHqBVqH9jK[saga]
2013/10/06(日) 20:04:24.03 ID:MEPvjn9ao
「大切な友達を失いたくなかった! 死んでも守りたかった!
でも、無理なんだ! たったそれだけの願いはもう永遠に叶わないんだ!
もう私に揺るがない信念なんて無いんだ! 笑いたきゃ笑え!
星の数程の寄せ集めの信念を持つことでしか、自分を保てないんだ!
886:モヤシンズグリード ◆TspHqBVqH9jK[saga]
2013/10/06(日) 20:08:20.24 ID:MEPvjn9ao
というわけで、今日の投下はここまでです。
次回の投下も一週間以内という方針で
更新速度の落ち方が異常ですがご容赦を
887:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/10/06(日) 20:25:16.37 ID:wQ+dab56o
乙です
888:モヤシンズグリード ◆TspHqBVqH9jK[saga]
2013/10/13(日) 19:26:23.81 ID:hYzcSBUeo
どうも、久しぶりに>>1です。
レッツ投下
889:モヤシンズグリード ◆TspHqBVqH9jK[saga]
2013/10/13(日) 19:26:50.85 ID:hYzcSBUeo
九月一日 午後二時五四分 とある裏路地
「こらっ!!」
890:モヤシンズグリード ◆TspHqBVqH9jK[saga]
2013/10/13(日) 19:27:18.53 ID:hYzcSBUeo
「ほら、とうま達が帰ってくる前に戻るよ。お返事は?」
銃を突き付けられたかのように、三毛猫は嫌々そうな声で一度だけ鳴く。
891:モヤシンズグリード ◆TspHqBVqH9jK[saga]
2013/10/13(日) 19:28:07.10 ID:hYzcSBUeo
(基礎理論はカバラ、主要用途は防衛及び適正の排除、抽出年代は一六世紀。
ゲルショム=ショーレム曰く、その本質は無形と不定形)
892:モヤシンズグリード ◆TspHqBVqH9jK[saga]
2013/10/13(日) 19:28:33.36 ID:hYzcSBUeo
だが、それはインデックスの身体から発せられた音ではない。
不思議に思った彼女は恐る恐る顔を上げ、ゆっくりと目を開く。
そこにいたのは、ふわりと羽根のように宙を舞う風斬氷華だった。
893:モヤシンズグリード ◆TspHqBVqH9jK[saga]
2013/10/13(日) 19:29:00.48 ID:hYzcSBUeo
その時、うつ伏せに倒れていた石像から歯車に何かが挟まったような音がした。
恐らく立ち上がろうとしているのが、風斬の一撃が構造を歪めてしまったのだろう。
そして、込められる力に比例して軋む音は徐々に大きくなり不気味さを増していく。
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