118:ルカ(お題:妾の産んだ女の子と本妻の産んだ男の子) 4/6 ◆/xGGSe0F/E[saga sage]
2013/07/25(木) 18:10:27.07 ID:lYHSJ4eN0
唐突に話は変わるが、僕の性に関する関心は、日に日に増大しつつあった。
最初にも話した通り、僕の性事情はことごとく束縛され、僕は悶々とした日々を送ることが多かった。もちろんエロ本や
エロサイトを見なくたって、性欲を発散すること自体は可能だ。男にとってそれは毎日の日課みたいなものだし、自らの妄
想で自分を慰めることは男なら当然の様にできる技能なのだ。しかしながら、性欲が上手く抑えられない高校三年生の男子
119:ルカ(お題:妾の産んだ女の子と本妻の産んだ男の子) 5/6 ◆/xGGSe0F/E[saga sage]
2013/07/25(木) 18:13:56.24 ID:lYHSJ4eN0
瑠伽に会いにいった翌日。
自分の部屋で勉強をしている時に、親父から呼び出された。これはとても珍しいことだった。親父専属のメイドが、僕の
部屋にやって来て、早急に親父の元に向かうようにと伝えてきたのだ。何なのだろう。親父はほとんど僕になんか構わない
くせに、いったい何の用事があると言うのだろうか。まさか瑠伽と会ったことで、親父が怒ったのだろうか。ありえない。
120:ルカ(お題:妾の産んだ女の子と本妻の産んだ男の子) 6/6 ◆/xGGSe0F/E[saga sage]
2013/07/25(木) 18:14:52.51 ID:lYHSJ4eN0
「だけど、お前もよく我慢したな。そろそろお前と瑠伽がセックスするのを、俺は認めてやるぞ」
その一言に――奴のもっとも下卑たその一言に――僕は不覚にも混乱してしまった。それと同時に、体中に先程とは違う
熱が巡っていくのを感じていた。何か解放されたような、何かに対する支配欲のような、訳の分からな期待感のような熱が、
僕の体の中を一瞬にして駆け巡って行った。
「お前には禁欲的な生活を与えたからな、どうだ、セックスしたいだろう。瑠伽みたいなエロくて美しい女と」
121:ルカ(お題:妾の産んだ女の子と本妻の産んだ男の子) 6/6 ◆/xGGSe0F/E[saga sage]
2013/07/25(木) 18:16:01.76 ID:lYHSJ4eN0
僕は瑠伽のいる牢屋に向かった。
すでに親父に命令されていたのだろうか、メイドの仕業によって、瑠伽は白いワンピース一枚の姿で、目隠しをされなが
ら、腕をつり上げてIの字に拘束されていた。足も枷で拘束されている。瑠伽のその姿は、しかし圧倒的な美しさを誇って
122:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2013/07/25(木) 18:17:15.76 ID:lYHSJ4eN0
なぜか一レス増えました……次のお題を下さい。
123:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/07/25(木) 18:44:04.71 ID:a9en92M+o
アイスクリームと雪女
124:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/07/25(木) 18:56:34.57 ID:s0r+pJoTo
>>122
性衝動を乗り越えて破壊衝動にたどりついたけど、結局狂気しかそこには残らなくて
周りからしたら結局親父と一緒なんじゃないかって
といろいろ考えて、読み終わって物悲しくなった
引き込まれる文章で面白かったです
125:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/07/25(木) 19:23:33.98 ID:s0r+pJoT0
通常作投下します
お題はさっきいただいたバカンス
126:退廃バカンス(お題:バカンス) 1/3[saga sage]
2013/07/25(木) 19:24:50.55 ID:s0r+pJoT0
「はぁ…」
溜息がつい漏れてしまう。猛暑が続く中の休日出勤。やる気が出るはずもない
室内を快適にするべく設置された大型クーラーの音が、もはや耳触りにしか聞こえない
「辛気臭い顔してんな」
127:退廃バカンス(お題:バカンス) 2/3[saga sage]
2013/07/25(木) 19:27:36.10 ID:s0r+pJoT0
真っ暗でもなく、大都会のように明るくもない。そんな夜道を重い足取りでのそのそと進んでいく
「…腹減ったな」
近くの24時間スーパーに寄って、食料を調達する。といっても、カップ麺や、おつまみ、酒がメインだ
入社したての頃は、これから自分で何でもできなくてはだめだという意気込みで
128:退廃バカンス(お題:バカンス) 3/3[saga sage]
2013/07/25(木) 19:29:53.26 ID:s0r+pJoT0
まさか、当たるとは。しかもハワイ旅行…バカンスに行きたいっていったからその願いが叶ったのか
行ったことのないハワイの光景を思い浮かべてみる。花の香りが漂う、綺麗なビーチ。砂時計の中にあるような細やかな砂
輝くほどにまぶしい海。美しい大自然と女性たち。何より今の閉塞感を打ち破ってくれそうな圧倒的な解放感
あまりにも、理想的なバカンスだった。そのまま想像だけでハワイに永住できそうなくらいだ
「本当におめでとうございます」
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