過去ログ - 文才ないけど小説かく(実験)4
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771:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)
2013/10/19(土) 13:20:41.35 ID:86R0Ty4k0
かなり久しぶりにvip覘いた時にブンサクスレ無かったからもうなくなっちゃったのかなーと思ってたんだけど
ここでやってたんだね、嬉しい
これからバイトだけどお題ください


772:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/10/19(土) 13:24:14.46 ID:74aYTfgXo
>>771
世界遺産


773:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)
2013/10/19(土) 22:47:32.23 ID:86R0Ty4k0
>>772
遅くなっちゃったけど把握


774:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[sage]
2013/10/21(月) 01:50:05.26 ID:NnV1TwCv0
通常作投下します。
長い小説ですので、お暇な人は、時間つぶしにでも読んでください。



775:島本さんが分からない(お題:折り畳みかさ) 1/6  ◆/xGGSe0F/E[sage]
2013/10/21(月) 01:53:26.36 ID:NnV1TwCv0
 なぜか今日は雨なんて降らないような気がする。そんな確信めいた、いわゆる根拠のない自信を抱えながら、僕は学校に向かったのだけれど、
もともと僕の勘というものはそもそも頼りにならないものだったし、何より昨日の報道番組のお天気コーナーでは、台風が接近しているとのこと
だったので、まあこんな日に雨が降らないと確信して傘も持たずに家を出た僕は、相当に能天気なお坊ちゃんか、或いは何にも左右されないマイ
ペースな奴とでもいうべきか。ともかく他人からしてみれば馬鹿の一言で片付けられるような状況で、僕は降り始めた雨をぼんやりと眺めていた。
 真っ黒な雲、サースデイ、二時間目、ストッキング、いきなりなんだと言われそうな単語を並べ立てて、僕は別に詩人を気取っているわけでは
以下略



776:島本さんが分からない(お題:折り畳みかさ) 2/6  ◆/xGGSe0F/E[sage]
2013/10/21(月) 01:55:37.57 ID:NnV1TwCv0
 なんとなくふわっと、何とかなるでしょうとか、別に本気じゃないけれど、何となく雰囲気で将来の自分のイメージを思い描いているだとか、そ
んな程度の幼稚な奴らが集まってるだけなんだ。いや、中には相当にまともな奴だって、いるにはいるんんだよ。それは知ってる。僕の友達の杉井
なんて、プログラマーになるために、なんだかよく分からないスペシャリストの資格を取って、昨日のホームルームで表彰されてたし、もう行くべ
き専門学校も決めてあるし、隣のクラスの真崎なんかは、美容師になりたいとか言ってたから、まあとりあえずは将来の姿はおぼろげながら描けて
いるわけだ。でもさ、そんなに本気で目指しているものがあるなら、なんで専門的な事を学ぶわけでもない私立高等学校、普通科、特別進学コース
以下略



777:島本さんが分からない(お題:折り畳みかさ) 3/6  ◆/xGGSe0F/E[sage]
2013/10/21(月) 01:56:39.34 ID:NnV1TwCv0


「佐伯君、この問題を解いて」
 そんなことを考えていると、例のパンティストッキング先生が僕をご指名なさった。この人はいつもこうなんだ。僕がこ
うやって何かを真剣に考えている時にこそ、遠慮なく指名してしまうわけだ。とりあえず僕は立ちあがって黒板に書かれた
以下略



778:島本さんが分からない(お題:折り畳みかさ) 4/6  ◆/xGGSe0F/E[sage]
2013/10/21(月) 01:58:57.89 ID:NnV1TwCv0


 帰りのホームルームが終わる。掃除当番の人たちが机と椅子を後ろに下げ始める。先生はとても良い姿勢で廊下を歩いて
いく。僕は特に予定もなく、家に帰ろうとしている。ただ一つだけ問題なのは、僕らの町に大きな渦が出来てしまっている
事だ。相変わらず雨は降り続いている。雨脚は強まり、風は勢いを増し、台風は僕らの町に予定通りにやって来ている。そ
以下略



779:島本さんが分からない(お題:折り畳みかさ) 5/6  ◆/xGGSe0F/E[sage]
2013/10/21(月) 02:00:50.67 ID:NnV1TwCv0
「ねえ、傘忘れたんでしょ? だったら私の傘、貸してあげるよ」
「え、いや、それは悪いよ。と言うか、そうしたら島本さんの傘がなくなるんじゃないか?」
「ううん、私は自転車通学だから、レインコート着て帰るし。一応さ、いつも鞄に予備の折り畳み傘を入れているんだけど、
全然使うこともないんだよねえ。だから今日はそれを使って帰っていいよ。あ、と言うかさ、佐伯君っていつも傘忘れそう
だからさ、その傘あげるよ。それでいつも鞄に入れっぱにしておけば、もう傘忘れないじゃん。やばい、これっていいアイ
以下略



780:島本さんが分からない(お題:折り畳みかさ) 6/6  ◆/xGGSe0F/E[sage]
2013/10/21(月) 02:02:26.23 ID:NnV1TwCv0
「もう、あの馬鹿たち……」
 当の島本さんは、頬を少しだけ赤くしながら、恥ずかしそうにずんずんと歩みを進め、僕の手を無理やり引っ張っていた。
正直かなり痛い。島本さん力強すぎ。握力強すぎ。
「島本さんって、力強いね」
 僕がそう言ったら、なんだかちょっとだけ睨まれて、思いっきり肩をぶっ叩かれた。
以下略



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