109: ◆tSiWM5GIyDZg[saga]
2013/07/14(日) 19:21:26.78 ID:EnRHzSex0
業務報告書
今回の観測者の担当していた少年一名が、自殺。
帰還した際に、一時的に記憶を失っている様子。
110: ◆tSiWM5GIyDZg[saga]
2013/07/14(日) 19:22:02.68 ID:EnRHzSex0
111: ◆tSiWM5GIyDZg[saga]
2013/07/14(日) 19:22:51.99 ID:EnRHzSex0
「はじめようぜ。ハッピーエンドをな」
112: ◆tSiWM5GIyDZg[saga]
2013/07/14(日) 19:23:37.45 ID:EnRHzSex0
「あたしが自己紹介してんだろうが。寝てんじゃねえよ。起きろ」
僕はその声によって起こされた。ここは教室?なぜ、僕はここに。
夢を見ていた気がする。彼女が僕の幸せを願い、死んでいった夢。
113: ◆tSiWM5GIyDZg[saga]
2013/07/14(日) 19:24:20.09 ID:EnRHzSex0
「呼び出して悪いな。今は、おはようございます、だったっけな」
「ええ。おはようで正しいですよ。やはりあの世界はあったんだ」
114: ◆tSiWM5GIyDZg[saga]
2013/07/14(日) 19:25:13.48 ID:EnRHzSex0
次に屋上に現れたのは彼女だった。あの日、死んでしまった彼女。
「細かいことは」と言うあたり、彼女から全てが語られるのだろう。
にっこりと笑って、僕の隣に駆け寄ってきた。感動の再会だろうか。
115: ◆tSiWM5GIyDZg[saga]
2013/07/14(日) 19:25:57.24 ID:EnRHzSex0
「一日は二十四時間である。そう前置きしたら諦めてたかしら」
「そして、お互いの意図を確かめてた。人を幸せにする目的を」
116: ◆tSiWM5GIyDZg[saga]
2013/07/14(日) 19:26:35.18 ID:EnRHzSex0
「神は絶対じゃない。それがロスタイムというイレギュラーだ。先生は言った」
そうだ。記録係の彼も言っていた。ロスタイムという存在のことを。
先生は何もかもを知り尽くした上で、僕と彼女を殺す計画を立てた。
117: ◆tSiWM5GIyDZg[saga]
2013/07/14(日) 19:27:37.79 ID:EnRHzSex0
「あなたは元の世界へ戻る。けれど、そこで会うのは何も知らないわたし」
「そんなのは嫌だもの。だから、元の通りに世界を創り変えてやったのよ」
118: ◆tSiWM5GIyDZg[saga]
2013/07/14(日) 19:28:30.52 ID:EnRHzSex0
「ハッピーエンドは、これをもって締めくくられるのよ。わかるかしら」
「もちろん。ああ、けど、その前に君の告白が聞きたいな。ダメかな?」
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