112: ◆tSiWM5GIyDZg[saga]
2013/07/14(日) 19:23:37.45 ID:EnRHzSex0
「あたしが自己紹介してんだろうが。寝てんじゃねえよ。起きろ」
僕はその声によって起こされた。ここは教室?なぜ、僕はここに。
夢を見ていた気がする。彼女が僕の幸せを願い、死んでいった夢。
113: ◆tSiWM5GIyDZg[saga]
2013/07/14(日) 19:24:20.09 ID:EnRHzSex0
「呼び出して悪いな。今は、おはようございます、だったっけな」
「ええ。おはようで正しいですよ。やはりあの世界はあったんだ」
114: ◆tSiWM5GIyDZg[saga]
2013/07/14(日) 19:25:13.48 ID:EnRHzSex0
次に屋上に現れたのは彼女だった。あの日、死んでしまった彼女。
「細かいことは」と言うあたり、彼女から全てが語られるのだろう。
にっこりと笑って、僕の隣に駆け寄ってきた。感動の再会だろうか。
115: ◆tSiWM5GIyDZg[saga]
2013/07/14(日) 19:25:57.24 ID:EnRHzSex0
「一日は二十四時間である。そう前置きしたら諦めてたかしら」
「そして、お互いの意図を確かめてた。人を幸せにする目的を」
116: ◆tSiWM5GIyDZg[saga]
2013/07/14(日) 19:26:35.18 ID:EnRHzSex0
「神は絶対じゃない。それがロスタイムというイレギュラーだ。先生は言った」
そうだ。記録係の彼も言っていた。ロスタイムという存在のことを。
先生は何もかもを知り尽くした上で、僕と彼女を殺す計画を立てた。
117: ◆tSiWM5GIyDZg[saga]
2013/07/14(日) 19:27:37.79 ID:EnRHzSex0
「あなたは元の世界へ戻る。けれど、そこで会うのは何も知らないわたし」
「そんなのは嫌だもの。だから、元の通りに世界を創り変えてやったのよ」
118: ◆tSiWM5GIyDZg[saga]
2013/07/14(日) 19:28:30.52 ID:EnRHzSex0
「ハッピーエンドは、これをもって締めくくられるのよ。わかるかしら」
「もちろん。ああ、けど、その前に君の告白が聞きたいな。ダメかな?」
119: ◆tSiWM5GIyDZg[saga]
2013/07/14(日) 19:28:57.66 ID:EnRHzSex0
件名 : 一生のお願い
本文 : お幸せに。
120: ◆tSiWM5GIyDZg[saga]
2013/07/14(日) 19:29:40.91 ID:EnRHzSex0
おわり
121: ◆tSiWM5GIyDZg[saga]
2013/07/14(日) 19:30:19.20 ID:EnRHzSex0
「ゲームは一日一時間」は以上です。
読んでいただいた方、ありがとうございました。
補足修正を兼ねて、html化依頼は後日に提出する予定です。
122:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/07/14(日) 19:52:19.93 ID:Ffc86XfaO
乙
読みやすいし面白かった
>>1は他にもなんか書いてた?
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