50:1 ◆lWfjP4x3Ao[saga]
2013/07/16(火) 21:40:42.13 ID:4aigMyjso
新春のステージを、珠美ちゃんが見ていたという事を、私は知りませんでした。
あの日もただ、私は、Pさんやファンの皆さんのために精一杯頑張っただけです。
なのに…
51:1 ◆lWfjP4x3Ao[saga]
2013/07/16(火) 21:41:17.80 ID:4aigMyjso
珠美「歌鈴がステージ上で集中している姿は、何と言いますか、無心で、自我を無くしているような感じで、
その場にいたみなさんのために、みなさんに楽しんでもらうために、歌鈴が出来る事を、
力まず自然にに出し切っているような感じでした」
52:1 ◆lWfjP4x3Ao[saga]
2013/07/16(火) 21:42:28.85 ID:4aigMyjso
珠美「はい。見た当時は剣士殿の強さしか印象にありませんでした。でも、珠美が本当に憧れたのは、
強さじゃなかったんです。剣士殿の、仲間のために全力で戦う姿だったんです。
歌鈴が、ステージでみんなのためにLIVEをしている姿と、剣士殿が仲間のために戦う姿が、
珠美には、重なって見えてたんだと思います」
53:1 ◆lWfjP4x3Ao[saga]
2013/07/16(火) 21:43:02.69 ID:4aigMyjso
珠美ちゃんは、ちょっとはにかんだ笑顔で、私にそう言ってくれました。
いつのまにか、私の名前を、呼び捨てで呼んでくれています。
だから、私も、呼び捨てにしませんといけませんね。
54:1 ◆lWfjP4x3Ao[saga]
2013/07/16(火) 21:43:43.91 ID:4aigMyjso
歌鈴「ありがとう、珠美。…珠美、は、これからも、私から離れないでいてくれますか…?」
珠美「珠美は不器用ですから…きっと、歌鈴のように、多くの誰かのために、という事が上手くできないと思います。
そんな今の珠美にできるのは、歌鈴のそばで、歌鈴の事を思い、歌鈴の力になれるように頑張る事だけです」
55:1 ◆lWfjP4x3Ao[saga]
2013/07/16(火) 21:44:15.09 ID:4aigMyjso
私に出来る事なんて、本当にお話を聞くことだけです。
そんな私でも、ともに進んでくれるのでしたら、私は、私にできる事でお答えするしかありません。
心にため込んだ様々なものを吐き出せたせいでしょうか?
56:1 ◆lWfjP4x3Ao[saga]
2013/07/16(火) 21:45:25.12 ID:4aigMyjso
歌鈴「私、時々怖い夢を見るんです」
珠美「怖い、ですか?」
57:1 ◆lWfjP4x3Ao[saga]
2013/07/16(火) 21:46:19.75 ID:4aigMyjso
―――――
―――
私のまわりに、沢山の人がいます。
ファンのみなさん、事務所のみなさん、それにPさん。
58:1 ◆lWfjP4x3Ao[saga]
2013/07/16(火) 21:47:26.67 ID:4aigMyjso
まだ暗い部屋の中で目をさますと、目の前には珠美の寝顔。
その寝顔は、とても幼く見えて、本当に小学生のようです。
そして、珠美は、私の手をしっかりと握ってくれていました。
59:1 ◆lWfjP4x3Ao[saga]
2013/07/16(火) 21:48:17.79 ID:4aigMyjso
季節は梅雨、朝5時ともなれば辺りは日中と変わらずほど明るいものです。
私は、朝日と誰かの視線を感じて目をさまします。
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