21:CqXydUnO0[saga]
2013/07/18(木) 23:31:38.90 ID:CqXydUnO0
浩司「ぼくのせいなら、ちゃんと謝らなくちゃ」
22:CqXydUnO0[saga]
2013/07/18(木) 23:32:50.24 ID:CqXydUnO0
衝撃。 金槌で頭を殴られたような、そんな衝撃が襲い掛かった。
高槻やよいは、知らなかった。 この子は、浩司は成長しているということを。
今この子は、折れそうな心を、自分で支えようとしていることを。
23:CqXydUnO0[saga]
2013/07/18(木) 23:33:40.83 ID:CqXydUnO0
・ ・ ・ ・ ・
浩太郎「はぁ〜あ……」
いまだに雨が弱くならない中、浩太郎くんと僕は、家から少し離れた公園に居た。
24:CqXydUnO0[saga]
2013/07/18(木) 23:35:01.53 ID:CqXydUnO0
浩太郎「許して……くれるかな……」
絶対大丈夫だよ、許してくれるよ!
25:CqXydUnO0[saga]
2013/07/18(木) 23:36:08.54 ID:CqXydUnO0
側溝沿いの道路の歩道側を通っていたところに、反対側から車が走ってきた。
それまではまだ良かった、でも空から落ちてくる水滴がその状況を悪化させた。
浩太郎「…………っ、うわっ!」
26:CqXydUnO0[saga]
2013/07/18(木) 23:36:55.99 ID:CqXydUnO0
・ ・ ・ ・ ・
その間、長介とやよいは必死に浩太郎を探していた。
いくら二人とはいえ、土地勘もある。 だと言うのに見つからずに居た。
もしかしたら、などと思わずにはいられなかった。
27:CqXydUnO0[saga]
2013/07/18(木) 23:37:33.87 ID:CqXydUnO0
ポン、とやよいの頭に酷く優しく、けどどこか力強く手を置く。
その瞬間、まるで肩の荷を半分持ってもらったような、とても体が軽くなる感覚を得た。
やよい「あ…、はい…!」
28:CqXydUnO0[saga]
2013/07/18(木) 23:38:05.24 ID:CqXydUnO0
P「雨が酷い…、早く探さないとな…!!」
長介「アイツのことだから、川に落ちてなきゃ良いけど…!」
P「悪い冗談はやめてくれ、寿命が縮む……」
29:CqXydUnO0[saga]
2013/07/18(木) 23:38:49.41 ID:CqXydUnO0
"もう" おそらく、以前自分が家出したときの事を言っているのだろう。
きっと、あれから後悔して、反省して、自らを責めたのだろう。
男として成長したんだな、と心の中に熱くなるものを感じずにはいられなかった。
P「…そっか!」
30:CqXydUnO0[saga]
2013/07/18(木) 23:39:57.76 ID:CqXydUnO0
・ ・ ・ ・
浩太郎「う…うぅ………」
浩太郎の小さく、か弱いうめき声が聞こえる。
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