151: ◆m03zzdT6fs[saga]
2013/09/01(日) 07:02:59.85 ID:GlcPGu06o
「正直に言うと、私は君がとてつもないほど平凡な人材と思っている。だがね、感じたんだよ」
彼は手を大きく広げると、真っ直ぐなまなざしで私をじっと見てくる。思わず私は尋ね返した。
『感じた、とはなんです?』
152: ◆m03zzdT6fs[saga]
2013/09/01(日) 07:03:31.16 ID:GlcPGu06o
「さあ、聞こう。答えてくれ、Pくん」
社長は、もう一度私に尋ねる。私は、全てを決心した。
そして、しっかりと社長を見据え、口を開く。
153: ◆m03zzdT6fs[saga]
2013/09/01(日) 07:03:57.66 ID:GlcPGu06o
彼女が居なければ、私が社長の言葉の意味を知ることはなかったかもしれない。私がこうやって、意識を変えることはなかったかもしれない。
無能な凡人が、有能な凡人に出会い、そしてお互いがお互いに何かを感じた。それが、私の運命を変えたのだ、と私は思った。
「まあ、ともかくだ。契約書にサインをしてもらうのは後にするとして、君には早速だが仕事をしてもらいたいのだがね」
154: ◆m03zzdT6fs[saga]
2013/09/01(日) 07:05:00.16 ID:GlcPGu06o
「で、だ。とりあえず君にはプロデューサーを担当してもらうのだが、所属アイドルは今の所、全員プロデューサーたちに割り振ってしまっていてね。なので、君好みの子をスカウトしてきてほしい」
大丈夫かね、と確認するように彼は聞いてくる。
『ち、ちょっと待ってください。状況が良く飲み込めないのですが……』
155: ◆m03zzdT6fs[saga]
2013/09/01(日) 07:05:26.63 ID:GlcPGu06o
『……てっきり、私は営業か広報に回されるものとばかり』
私は思わずつぶやいた。そもそもプロデュースの経験もないのに、なぜこの社長は私をプロデューサーに抜擢したのか。
流石に未経験の仕事に就けたりはしないだろう、という前言を撤回しなければならない。ついでに、正攻法という言葉もだ。
156: ◆m03zzdT6fs[saga]
2013/09/01(日) 07:06:30.47 ID:GlcPGu06o
今回の更新は以上です。
八月中の更新という公約を果たせなかったのが少し残念ですね。
次回の更新は来週後半には行いたいと思います。
読んでくださり、ありがとうございました。
157:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/09/01(日) 11:40:36.03 ID:LfEv6qkto
乙
158:以下、新鯖からお送りいたします[sage]
2013/09/02(月) 13:14:54.76 ID:BsQBGcSTo
乙乙
社長はぶっとんでんね…
159:以下、新鯖からお送りいたします[sage]
2013/09/04(水) 16:05:02.32 ID:2564NP9tO
アイマスの社長がぶっとんでんのはアケマスの頃からだから…
160:以下、新鯖からお送りいたします[sage]
2013/09/05(木) 08:16:26.98 ID:0V1ufc8Ko
続きを読みたくなるなぁ
面白い
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