過去ログ - モバP「凡人と第六感」
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141:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/08/30(金) 10:33:58.65 ID:axYJ2J//o
乙ー


142:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/08/30(金) 12:29:42.86 ID:icvT1M6Do
乙乙

社長がかっこいいなぁ。いい大人を書くよね、本当


143:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/09/01(日) 00:23:53.98 ID:Vfb2TseMo
おつー


144: ◆m03zzdT6fs[saga]
2013/09/01(日) 06:58:20.29 ID:GlcPGu06o
 この建物の前に来るのは、二度目のことだ。前回は、ただのお遣いだった。だが、今回は違う。

 今回は、私自身の進退を決める為であり、なおかつ私の意思でこの場にいる。ありていに言えば、私はここに来たいと思ったからここに来た。それが、今までの私との違いだ。

(……それを差し引いても)
以下略



145: ◆m03zzdT6fs[saga]
2013/09/01(日) 06:58:50.75 ID:GlcPGu06o
「……もしかして、中小プロのPさん、ですか?」

 そんな折、声を掛けられたのは驚きだった。びくり、と体を震わせ振り返ると、そこにいたのは以前、エントランスホールに机を引っ張り出して事務作業をしていた、若いプロデューサーだった。

「このようなお時間に、どうかなさったのです?」
以下略



146: ◆m03zzdT6fs[saga]
2013/09/01(日) 06:59:16.39 ID:GlcPGu06o
(類は友を呼ぶ、というやつかな)

 彼らはきっと、私と違って非凡であり、なおかつ有能なのだろう、と思った。いまさらそれに落胆したり、消沈したりするつもりはない。

 私は平凡である。だが、平凡でありながら有能と言うのは体現できるはずだ。そして、それが出来るのであれば、大きな強みになる。
以下略



147: ◆m03zzdT6fs[saga]
2013/09/01(日) 06:59:43.00 ID:GlcPGu06o
 やはり、一人で入るのが心細かっただけの話のようだ。彼に導かれるように歩くと、すんなりと拍子抜けするほど簡単に、私はシンデレラガールズの社屋に迎え入れられる。

 だが、迎えられたのは、社屋だけではなかった。

 エントランスホールにあったデスクは既に片づけられており、あとは受付に人が配置されればいつでも稼働状態となりそうだ。稼働となれば、結構な人数が行きかうはずのエントランスホールはがらんどうとしている。
以下略



148: ◆m03zzdT6fs[saga]
2013/09/01(日) 07:00:13.12 ID:GlcPGu06o
「今の君は、お客さんだ。だからおもねる必要はない」

 そして、私を先導してくれたプロデューサーに目配せをする。すると、彼はにこりと笑い、そして私へ頭を下げ、そして階段の方へと行ってしまう。

 人払いをさせた。と言う事は、今からきっと返事を聞かれることになるのだろう。
以下略



149: ◆m03zzdT6fs[saga]
2013/09/01(日) 07:00:39.73 ID:GlcPGu06o
 そして、その問いかけに対し、私は全ての記憶と、全ての思い出を今再び、走馬灯のように思い起こす。七年前、あの事務所に採用されたあの日から培われたものだ。

 決して華々しい思い出ではない。平凡ですらなかったかもしれない。それでも、今この場において思い起こすと、全てがこれ以上ないぐらい愛おしい思い出だ。

『……お答えする前に一つ、お聞きしても良いですか』
以下略



150: ◆m03zzdT6fs[saga]
2013/09/01(日) 07:01:18.73 ID:GlcPGu06o
『社長は、私の何を評価してスカウトをしてくださったのですか?』

 それが不思議だった。あの事務所で、私はとりたてて業績が良かったわけではない。むしろ悪かったと思っている。

 それに、優れたスキルを有しているわけでもなく、あまつさえ裏方の花であるプロデューサーやディレクターでさえない。どう見ても、余り冴えない人材であることは否めないだろう。
以下略



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