171: ◆m03zzdT6fs[saga]
2013/09/07(土) 00:53:56.76 ID:XIq8vfkGo
「――、――ッ、――!」
彼女は歌う。伴奏はなくとも、曲が終わりに近づいているのはわかる。独唱でありながら、いや独唱だからこそか。彼女の歌声は聞く人の心を掴み、そして震わせる。
これが感動か。私は今、人生で初めてそれを痛感している。
172: ◆m03zzdT6fs[saga]
2013/09/07(土) 00:55:04.29 ID:XIq8vfkGo
「な、何かしら?」
少し怪訝な顔をしている千秋さんの一歩手前で、私は立ち止った。
本当に、たった今、思いついた。用意してきたわけでもなく、そんな考えがあったわけでもない。にもかかわらず、”気がする”とか、”かもしれない”とか、曖昧な自信ではない。
173: ◆m03zzdT6fs[saga]
2013/09/07(土) 00:56:15.54 ID:XIq8vfkGo
今回の更新は以上です。
次回は短いので、更新は早ければ明日明後日にでも行う予定です。
読んで下さり、ありがとうございました。
174:以下、新鯖からお送りいたします[sage]
2013/09/07(土) 03:27:06.14 ID:6D9O4QLE0
乙!楽しみ。
175:以下、新鯖からお送りいたします[sage]
2013/09/07(土) 12:58:58.38 ID:KIYvNNiRo
乙
ついにきたか……!
うまいこというなぁ
176:以下、新鯖からお送りいたします[sage]
2013/09/07(土) 18:46:36.29 ID:P+nZE//jo
面白い
177:以下、新鯖からお送りいたします[sage]
2013/09/07(土) 21:58:21.22 ID:rIn++NPco
おつ
178: ◆m03zzdT6fs[saga]
2013/09/09(月) 21:32:39.53 ID:0nmeJ36Po
「ほう、なかなか素晴らしい子を連れてきたね、Pくん?」
翌日、私はシンデレラガールズプロダクションの社屋、四階に位置する社長室へとやってきていた。
隣には、少し困惑と緊張の色を隠せない、千秋さんの姿がある。どうやら、思った以上にプロダクションの規模が大きいことに驚いているらしい。
179: ◆m03zzdT6fs[saga]
2013/09/09(月) 21:33:12.43 ID:0nmeJ36Po
「ほう、大きく出たね、Pくん。トップアイドルは、本当に一握りの、それこそ両手で数えるほどの人間しか掴み取れない物だ」
『大言壮語を吐いたつもりはございませんよ、社長』
「ち、ちょっと、Pさん」
180: ◆m03zzdT6fs[saga]
2013/09/09(月) 21:33:50.95 ID:0nmeJ36Po
私は彼女の才覚だけではない。その人間性にも、そしてその姿勢にも惹かれた。強いて言うならそれが根拠だ。それ以上の説明はできない。
もしこの言い分が通らず、彼女が受け入れられなかったなら、彼女を受け入れてくれる事務所を探すつもりさえあった。
(もしそうなると、移籍の正式な契約書にサインする前に辞表を提出することになるのかな)
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