92: ◆yufVJNsZ3s[saga]
2013/09/11(水) 22:22:46.64 ID:vaqxWu9A0
  
 会計「実績がありませんから。以上です」 
  
  一刀両断だった。快刀乱麻だった。まさにすっぱりと、一秒の思考の時間すらなく、会計は主将を睨みつける……いや、単に一瞥しただけかも。 
  主将は一瞬だけ激昂の様子を見せたが、流石に自制した。大きく深呼吸をして、尋ねる。 
93: ◆yufVJNsZ3s[saga]
2013/09/11(水) 22:24:17.38 ID:vaqxWu9A0
  
  実績を出せと言い続けるだけでいいのだ、あちらは。ぐうの音も出ない。野球部が五年連続一回戦で負けているのは事実なのだから。 
  
 会長「『時は金なり』」 
  
94: ◆yufVJNsZ3s[saga]
2013/09/11(水) 22:25:16.46 ID:vaqxWu9A0
 今回の更新はここまでとなります。 
 閑話休題、箸休め、インターバル。そんな感じで、短いですが、ご了承ください。 
95:以下、新鯖からお送りいたします[sage]
2013/09/11(水) 22:38:58.48 ID:RM1TqYZpo
 乙です 
 内容と関係ないけどwikiを見ようと>>1のリンクをクリックしたら 
 SS-wikiのトップページになるのはうちだけかな? 
 タイトル検索から開くと普通に見られたけど更新中だと開けないとかある? 
96: ◆yufVJNsZ3s[saga]
2013/09/17(火) 22:36:45.35 ID:KwFoDQjV0
 ――――――――――――――――――――――――― 
  
 後輩「先輩先輩せんぱーい!」 
  
  新聞部の部室を開ければ、大声ととも後輩が突進してきた。ポニーテールがぴょこぴょこ跳ねる。全くいつもどおりうるさくてかわいい後輩だ。そして我が新聞部唯一の部員でもある。 
97: ◆yufVJNsZ3s[saga]
2013/09/17(火) 22:37:29.90 ID:KwFoDQjV0
  
 腕章「都市伝説ゥ?」 
  
  つい怪訝な声が漏れてしまった。高校生になってまで都市伝説とは。 
  あたしたちはジャーナリストであって、ゴシップ記事を専門にするようなフリーライターではないのだ。そのあたりの矜持を忘れてはならない。都市伝説は、どう考えてもゴシップ寄りだ。 
98: ◆yufVJNsZ3s[saga]
2013/09/17(火) 22:38:11.63 ID:KwFoDQjV0
  
 腕章「どの都市伝説?」 
  
 後輩「『進めない門』です」 
  
99: ◆yufVJNsZ3s[saga]
2013/09/17(火) 22:38:52.49 ID:KwFoDQjV0
  
  あたしが能力者になったのがちょうど十日前。猪突猛進が一週間前、弱肉強食も一週間前、悪即斬が二週間前、邪気眼が四日前、有言実行が昨日。残りの面子も恐らく大きな差はないだろう。 
  この符合。 
  杞憂ならいい。が、果たして……。 
  
100: ◆yufVJNsZ3s[saga]
2013/09/17(火) 22:39:57.74 ID:KwFoDQjV0
 ――――――――――――――――――――――――――――― 
  
  そのまま直帰するため、鞄の類は全部持って、あたしたちは件の『進めない門』へと向かっていた。町はずれの屋敷。あたしも場所だけは知っている。確か、大きくて古い日本家屋があったはずだ。 
  オカルト好きの間ではそこそこ有名なのに、どうしてさほど話題になっていないのか。それもまた怪しい。まるで何らかの力が働いているかのようじゃないか。 
  例えば、宇宙人とか。 
101: ◆yufVJNsZ3s[saga]
2013/09/17(火) 22:40:34.31 ID:KwFoDQjV0
  
 後輩「門は和風の門でした。木造りの。鍵はかかってなかったんで、あれだと思いましたけど、こっそり開けて入っていったんです」 
  
 後輩「敷地は草がぼうぼうで、石畳が家の入口まで点々とあって……で、一歩踏み込んだら、外でした」 
  
102: ◆yufVJNsZ3s[saga]
2013/09/17(火) 22:41:30.56 ID:KwFoDQjV0
  
  いや、目下のところ、問題は別のところにあって。 
  
  能力者の反応が二つ。 
  学校から遠く離れたこの町はずれにおいて、二つ。 
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