過去ログ - 後輩「わたしは、待ってるんですからね」
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179:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/08/30(金) 20:13:00.09 ID:2i4JNhXpo

「……そ、うですか」

 編入生はまだ困った顔をしていた。
 まあ、この部は基本的に沈黙に支配されているわけで、慣れていないとキツいかもしれない。
以下略



180:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/08/30(金) 20:13:49.89 ID:2i4JNhXpo
つづく


181:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/08/30(金) 22:15:33.52 ID:0d+U592j0



182:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/08/31(土) 20:33:20.74 ID:V5jBt9NRo



 編入生が部誌のバックナンバーに目を通し始めたのを確認してから、俺はノートを開いた。

以下略



183:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/08/31(土) 20:33:48.77 ID:V5jBt9NRo



 さっそく彼女の部屋の電話を鳴らしてみた。
「彼女」は電話に出るだろうか? ……出るだろう。
以下略



184:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/08/31(土) 20:34:38.98 ID:V5jBt9NRo

 彼女は暇つぶしがてら、自分がいったい何を頼んだのかを思い出そうとする。
 でも一向に思い出せない。結局思い出すのをあきらめて、コーヒーでも入れてぼんやりと荷物が来るのを待つ。
 
 ……。
以下略



185:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/08/31(土) 20:35:19.54 ID:V5jBt9NRo

「……」

 見れば、シィタ派も、眠っていたはずの部長も、驚いた顔で後輩の様子を見ていた。
 視線に怖気づくこともなく、後輩はノートに目を通し続ける。
以下略



186:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/08/31(土) 20:35:46.17 ID:V5jBt9NRo

 冷え切った声だ。彼女の声じゃないみたいだった。
 まるでもっと他の何かが彼女の身体を乗っ取って、彼女の口を借りて喋っているような感じがした。

 もちろんそんなわけはなく、たしかに彼女が喋っているはずなんだけれど、そういうふうに感じた。
以下略



187:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/08/31(土) 20:36:19.01 ID:V5jBt9NRo



 結局その日は、馬鹿らしくなって続きを書くのはやめてしまった。
 
以下略



188:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/08/31(土) 20:36:51.78 ID:V5jBt9NRo



 屋上に吹く風はいつもより冷たかった。
 曇っているから、それも当たり前の話だ。
以下略



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