過去ログ - 後輩「わたしは、待ってるんですからね」
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211:以下、新鯖からお送りいたします[saga]
2013/09/03(火) 18:10:17.80 ID:tLGXVJlLo



「おにいちゃん、起きて」

以下略



212:以下、新鯖からお送りいたします[saga]
2013/09/03(火) 18:10:54.04 ID:tLGXVJlLo

 夜中の三時まで机で居眠りをしていたら、そりゃあ風邪を引く。
 ただでさえ九月に入って夜は冷えるようになってきた。

 季節の変わり目だ。気をつけなきゃ風邪だってひく。
以下略



213:以下、新鯖からお送りいたします[saga]
2013/09/03(火) 18:11:22.04 ID:tLGXVJlLo

 互いに黙り込む。従妹がうしろでうろたえているのが分かった。
 
「熱は計ったのか?」

以下略



214:以下、新鯖からお送りいたします[saga]
2013/09/03(火) 18:11:48.22 ID:tLGXVJlLo

「今日は休んだ方がいい。他の人にも迷惑になるから」

「……うん。あ、お兄ちゃん」

以下略



215:以下、新鯖からお送りいたします[saga]
2013/09/03(火) 18:12:14.61 ID:tLGXVJlLo

 こういう奴だった。昔からずっとこうだった。
 いつも怯えてる。びくびくしてる。自分が誰かに迷惑を掛けていないかって不安がる。
 見放されるんじゃないかって、いつも怯えてる。

以下略



216:以下、新鯖からお送りいたします[saga]
2013/09/03(火) 18:12:41.50 ID:tLGXVJlLo



 玄関を出て靴の踵を直したあと、何かが変だ、と思った。

以下略



217:以下、新鯖からお送りいたします[saga]
2013/09/03(火) 18:13:07.64 ID:tLGXVJlLo



 校舎の中は静まり返っていたし、廊下は冷え切っていた。
 誰の話し声も聞こえなかった。そんなに早い時間でもない。人は確かにいるはずなのだ。
以下略



218:以下、新鯖からお送りいたします[saga]
2013/09/03(火) 18:13:34.73 ID:tLGXVJlLo

 教室の入り口で立ち尽くしていると、背中を押された。
 
「邪魔」

以下略



219:以下、新鯖からお送りいたします[saga]
2013/09/03(火) 18:14:01.60 ID:tLGXVJlLo

 誰かは目の前にいる。たぶん心配そうな顔。
 見覚えがある。ちゃんとある。そうだ。誰だっけ?

「……いや、ちょっと寝不足で」
以下略



220:以下、新鯖からお送りいたします[saga]
2013/09/03(火) 18:14:28.16 ID:tLGXVJlLo

「なあ、おい。体調悪そうだけど、大丈夫か?」

「……大丈夫。ちょっと、授業が始まるまで、休んでるわ」

以下略



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