過去ログ - 後輩「わたしは、待ってるんですからね」
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以下、新鯖からお送りいたします
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2013/09/18(水) 19:07:12.59 ID:HkmCtYrLo
◆
意識を取り戻した時、俺は自室のベッドの上にいた。
以下略
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2013/09/18(水) 19:07:42.20 ID:HkmCtYrLo
他に時間を確認する手段。
すぐに思いついたのはパソコンだったけれど、電源を入れるのが面倒だった。
それなら、部屋を出て他の場所の時計を見た方が早い。
以下略
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2013/09/18(水) 19:08:16.10 ID:HkmCtYrLo
いくら試してもダメだった。どうしてか、ドアは開かない。
わけがわからなかったけれど、だからといってずっと扉を揺すっているわけにもいかない。
俺は部屋を見回して、何か状況の把握に役立ちそうなものを探した。
以下略
421
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2013/09/18(水) 19:08:51.87 ID:HkmCtYrLo
落ち着け、と俺は自分に言い聞かせた。
前後の状況が思い出せないせいで、奇妙な焦燥感に襲われている。
ましてや時間が分からないというのは最悪だった。
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422
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2013/09/18(水) 19:09:26.21 ID:HkmCtYrLo
「どうしてこんなことになったんだろう?」
と俺は訊ねてみた。答えを期待したわけではない。独り言のつもりだった。
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423
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2013/09/18(水) 19:09:52.24 ID:HkmCtYrLo
「うん。知ってるよ。おにいちゃんはそこから出られないんだ」
唐突に、声の調子が変わった。それでも俺は、相手が誰なのか分からなかった。
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424
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2013/09/18(水) 19:10:20.01 ID:HkmCtYrLo
「黙れよ!」と俺は怒鳴った。
けれど、声は何かに吸い込まれたように一瞬で消えてしまった。
最初から存在しなかったみたいに綺麗に。
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425
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以下、新鯖からお送りいたします
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2013/09/18(水) 19:11:07.05 ID:HkmCtYrLo
声はそこで一度途切れた。自分の身に何が起こっているのか、把握できない。
窓の外の景色は、霧に塗りつぶされていた。ここからはもう、何も見えない。
「……俺のせいだろ、母さんが出て行ったのは」
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2013/09/18(水) 19:12:01.53 ID:HkmCtYrLo
「違う」と俺は言った。でも、何が違うのかは、自分でも分からなかった。
「理不尽なことっていうのは、誰の身にも起こりうる。それが“偶然”きみに降りかかったってだけ。
そんなの、耐えられないよね。“偶然”自分だけがこんな目に遭うなんて、そんなの、苦しいよね」
以下略
427
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2013/09/18(水) 19:13:50.66 ID:HkmCtYrLo
「なあ、おまえはいつまでそこにいるつもりなんだ?」
まだ、声は止まなかった。俺は耳を塞いでそれを遮ろうとする。
でもダメだった。どれだけ強く抑えても無駄だ。声はとても深く入り込んでくる。
以下略
428
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以下、新鯖からお送りいたします
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2013/09/18(水) 19:14:22.66 ID:HkmCtYrLo
「でも、人と関わらないのも怖かったんじゃない?」
「……」
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