過去ログ - 食蜂「好きって言わせてみせるわぁ」 その3
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380:乾杯 ◆ziwzYr641k[saga sage]
2013/09/30(月) 23:53:21.92 ID:uDSMsl330
レーダーと外部カメラを往復しながら、運転手が最も近い車両への適性射角を取ろうと操縦桿を動かす。
そうしている間にも機銃の何発かが命中しているのだろう。驟雨がトタンを打つような音が断続的に鳴っている。
逆に言えば、戦車にとって銃撃などその程度だということだ。
無駄なあがきを無視し、赤い光点が照準内に入るのを確認して砲撃ボタンに手をかけた。

以下略



381:乾杯 ◆ziwzYr641k[saga sage]
2013/09/30(月) 23:58:20.89 ID:uDSMsl330
「……そうか、あの女だ」

「え、何がだ?」

砲手の男が砲弾を装填しようとしていた手を止めた。
以下略



382:乾杯 ◆ziwzYr641k[saga sage]
2013/10/01(火) 00:03:51.10 ID:JywB0ZXH0
「――なんだ、今のは!?」

「あの女だ! 何かレーザーみたいなもんを出しやがった!」

視界が悪いながらも、外部カメラではっきりとそれが確認できた。
以下略



383:乾杯 ◆ziwzYr641k[saga sage]
2013/10/01(火) 00:17:31.68 ID:JywB0ZXH0
必然、戦車が美琴の搭乗する車両を追い始めた。

とはいえ、視界は悪化したままだし、装甲車の運転手も相当な手練れドライバーなのだろう。
急加速、急減速を繰り返して照準になかなか入って来ない。

以下略



384:乾杯 ◆ziwzYr641k[saga sage]
2013/10/01(火) 00:21:20.30 ID:JywB0ZXH0
「キンキンカンカンうるせえな――――って、おい、上空にまた反応があるぞ」

「上空? あぁ、瞬間移動能力者のガキだろ。たった一人じゃ何もできやしねえよ」

「今は超電磁砲の対処が急務だ。このまま時間を稼がれて対戦車ロケットなんぞを持ちこまれてみろ。それこそ――」
以下略



385:乾杯 ◆ziwzYr641k[saga sage]
2013/10/01(火) 00:22:56.37 ID:JywB0ZXH0
「よっ――と」

美琴が装甲車の屋根から颯爽と飛び降り、停止した敵戦車を見上げた。
砲塔はあさっての方向を向いたまま動こうともしない。
今頃戦車のコクピット内はパニックだろう。
以下略



386:乾杯 ◆ziwzYr641k[saga sage]
2013/10/01(火) 00:29:58.73 ID:JywB0ZXH0
>>385 訂正

「よっ――と」

美琴が装甲車の屋根から颯爽と飛び降り、停止した敵戦車を見上げた。
以下略



387:乾杯 ◆ziwzYr641k[saga sage]
2013/10/01(火) 00:34:33.76 ID:JywB0ZXH0
黒子が一度に転移可能な重量はおおよそ130キログラムまで。
傘一本の重量などたかが知れているし、用意したものを全て繋げたところで限界重量の半分にも達しない。
また、内部転移の際は、元々そこにある物質を押しのけて転移するため、装甲の強度など何ら問題にならない。

形状が複雑であるがゆえに転移の演算にはいささか時間を費やしたが、そこは美琴と警備員が時間を稼いで補えばいい。
以下略



388:乾杯 ◆ziwzYr641k[saga sage]
2013/10/01(火) 00:43:44.44 ID:JywB0ZXH0
――施設内下層


時折、遠くから響いてくる轟音を気にかけながらも、上条当麻は薄暗い通用路を突き進む。

以下略



389:乾杯 ◆ziwzYr641k[saga sage]
2013/10/01(火) 00:48:10.79 ID:JywB0ZXH0
意を決して上条が扉に近づいていく。
扉の脇には電子パネルがついていたが、それに触れるまでもなく、数歩手前で隔壁がスライドした。
お待ちかねということらしい。

警戒しながら
以下略



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