2:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/08/24(土) 19:17:57.04 ID:9gYYSLduo
具体的に言えば目だ。アルバイト先で僕を見る目。そして見ない目。
容量いっぱいまで全力で働いて、返ってくるのが「あ、そう。お疲れ」という一瞥。
じゃあこれやっといて、と僕を見もせず次の仕事を割り当てる。
3:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/08/24(土) 19:18:45.13 ID:9gYYSLduo
と、その時頬に冷たい何かが触れた。
僕は反射的に空を見上げる。
その額にまた小さなしずくが落ちた。雨だ。
4:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/08/24(土) 19:19:33.28 ID:9gYYSLduo
線の細い少女だった。
整った顔立ちだが目つきは冷たく、そのせいで無愛想な印象を受ける。
黒い長髪が薄暗がりでもかすかに艶を放っていて、その光に思わず見とれる。
5:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/08/24(土) 19:20:14.06 ID:9gYYSLduo
「部屋一つ」
狭いフロントに立つ男に彼女は告げた。
鍵を受け取りすぐ脇のエレベーターに向かう。
中に入る彼女をぼーっと見ていると、エレベータードアを開けたままこちらをじっと見返してきた。
6:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/08/24(土) 19:21:05.18 ID:9gYYSLduo
三階にある部屋の鍵を開けると彼女は中に入っていった。
ドアはあけ放したままなので、やっぱり僕にも入れということだろう。
恐る恐る中に入ってドアを閉めた。
7:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/08/24(土) 19:21:36.34 ID:9gYYSLduo
……
それが彼女との出会いだった。
8:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/08/24(土) 19:23:07.13 ID:9gYYSLduo
ふとホラーやコメディ以外の吸血鬼物を書こうと思ったので立てました
続きます
9:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/08/24(土) 20:22:11.22 ID:sypK38Bho
ほう、なかなかいい雰囲気
期待
10:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/08/24(土) 23:04:39.44 ID:9QvcK/roo
乙乙!
11:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/08/25(日) 14:07:05.51 ID:H5xsxe7ro
最初に書くのを忘れてましたがエロ要素あるのでご注意を
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