51:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/08/28(水) 08:50:11.18 ID:+sQYBrzRo
僕は満足していた。
彼女の技術は僕にはもったいないほどのものだったし、とても気持ちがよい。
買春行為であることの罪悪感を忘れるほどに。
52:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/08/28(水) 08:50:55.75 ID:+sQYBrzRo
そのことについて訊いたり、無理矢理迫ったりするほど僕には勇気がない。
なんとなく現状で満足していた。
僕には過ぎたることにも思えたからだ。
53:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/08/28(水) 08:52:12.55 ID:+sQYBrzRo
夜道を進むと前の方に男女の連れが見えた。
男が少女の肩に腕をまわしている。
その時は羨ましい程度にしか思わなかった。
ヒナとあんな仲になれたらな、とか考えていた。
54:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/08/28(水) 08:52:40.31 ID:+sQYBrzRo
続きます
55:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/08/28(水) 20:28:11.54 ID:Dj/hYl1Qo
おぅ……続きが気になる
56:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/08/29(木) 07:44:12.32 ID:4qp9y0uQo
「ああ、ヒナちゃんね」
フロントの男はモップ掃除の手を止めないまま答えた。
「いつもあんな感じだよ」
57:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/08/29(木) 07:49:40.81 ID:4qp9y0uQo
「ここ、一応普通のホテルでしょう」
「ん? だから?」
「そんないかがわしいことに使わせていいんですか」
58:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/08/29(木) 07:53:49.51 ID:4qp9y0uQo
僕は三階の部屋の前に立っていた。
ひどく頭が重い。みぞおちも痛い。気を抜いたらもどしそうだ。
安物のドアの向こうからは何やらくぐもった音と声が聞こえる。
59:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/08/29(木) 07:55:07.13 ID:4qp9y0uQo
ドアが開く音がした。
陰から覗くとあの正社員が出ていくところだった。
エレベーターに乗って消える。
いつの間にかかなりの時間しゃがみこんでいたらしい。
60:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/08/29(木) 07:55:41.96 ID:4qp9y0uQo
「何か飲む?」
何も答えないでいると、ヒナはペットボトルのお茶を僕の手に押し付けた。
自身も同じものの蓋を開けてラッパ飲みしている。
その額に汗が光った。あいつとのセックスでかいた汗か。
61:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/08/29(木) 07:56:20.96 ID:4qp9y0uQo
「大丈夫?」
声は淡白だが、背中を優しく撫でてくれる。
僕はその手を振り払った。
それから改めて怒鳴った。
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