17: ◆delkBMjP.Ce4[saga sage]
2013/08/31(土) 23:48:05.51 ID:xp1O2wjRo
「な、なんで……」
「なんでもかんでもないよ、気に入ったから」
18: ◆delkBMjP.Ce4[saga sage]
2013/08/31(土) 23:49:42.43 ID:xp1O2wjRo
「そんな風に言っちゃったんですか!?」
「あぁ、そうだけど」
19: ◆delkBMjP.Ce4[saga sage]
2013/08/31(土) 23:53:06.30 ID:xp1O2wjRo
「おつかれさまでーす」
入口にボーッと立っている守衛に挨拶をして、自動ドアをくぐる
あれから事務所に戻り、明日の予定を少し考えながら定時を待ち
20: ◆delkBMjP.Ce4[saga sage]
2013/08/31(土) 23:54:23.71 ID:xp1O2wjRo
時間は六時を少し過ぎた所、辺りは少しづつ暗くなり始め
二人並んでいつもの帰り道を歩く、しかし彼女の歩はかなり遅いようで
気がつけばオレに追いつくためにたまに小走りになっていた
オレも歩調を合わせるように意識しながらゆっくりと歩く
21: ◆delkBMjP.Ce4[saga sage]
2013/08/31(土) 23:56:55.96 ID:xp1O2wjRo
「アイスコーヒーを一つ、何か飲むか?」
「えっ……いや、そんなの悪いです」
22: ◆delkBMjP.Ce4[saga sage]
2013/09/01(日) 00:01:13.69 ID:bfV/Z+I8o
「妹さんはずっと身体が悪いのか?」
「はい、今もベッドで寝ている事がほとんどです……」
23: ◆delkBMjP.Ce4[saga sage]
2013/09/01(日) 00:03:06.80 ID:bfV/Z+I8o
「あの……」
「ん?」
24: ◆delkBMjP.Ce4[saga sage]
2013/09/01(日) 00:05:20.35 ID:bfV/Z+I8o
「Pさん、私……」
ふと、ネネが意を決したかのように真剣な瞳でオレを見据える
その瞳は、紛れもなくあのオーディションで見せてくれた強い瞳だ
25: ◆delkBMjP.Ce4[saga sage]
2013/09/01(日) 00:07:32.42 ID:bfV/Z+I8o
翌日、オレは初めて訪れた住宅街の中を歩いていた
ネネの実家は群馬県にあり、東京からだと少し遠い
昨日のあの話の後に、オレはネネに名刺を渡して駅まで送った
26: ◆delkBMjP.Ce4[saga sage]
2013/09/01(日) 00:08:59.81 ID:bfV/Z+I8o
ピンポーン
『はい』
27: ◆delkBMjP.Ce4[saga sage]
2013/09/01(日) 00:10:23.65 ID:bfV/Z+I8o
それから居間の方に通されて、ネネの両親と対面する
テーブルを挟んだソファーの向かい側にはネネの両親
こちら側にはネネとオレが座っている
ネネも向かい側だと思っていたのでなんか変な感じだ
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