962: ◆Nv7JqrEoRxto[saga]
2013/12/19(木) 00:38:42.53 ID:nUGALjYx0
 石丸「……!」 
  
 江ノ島「うわっ?!」 
  
  
963: ◆Nv7JqrEoRxto[saga]
2013/12/19(木) 00:39:35.25 ID:nUGALjYx0
 不二咲「……!」 
  
  
 不二咲君が忙しなく指先を動かす。 
 その間も江ノ島はゆっくりと近づいて行き 
964: ◆Nv7JqrEoRxto[saga]
2013/12/19(木) 00:40:51.42 ID:nUGALjYx0
 石丸「何を…うがぁっ!」ガンッ 
  
  
 体がツルハシの側面で打ち付けられ地面に落ちた。 
 意識が朦朧とする中に、背中に何か尖ったものをぐりぐりと刺された。骨と骨の隙間の肉の部分にヒールを捻じ込まれているようだ。背中に激痛がはしって意識が戻る。 
965: ◆Nv7JqrEoRxto[saga]
2013/12/19(木) 00:42:03.03 ID:nUGALjYx0
 石丸「……ガッ?!」 
  
 江ノ島「終ったとでも思った?」 
  
 石丸「が、があ……!」 
966: ◆Nv7JqrEoRxto[saga]
2013/12/19(木) 00:43:14.91 ID:nUGALjYx0
  
 僕の体はどさりと投げ捨てられた。 
 勝者のように悠然と立ち去って行く影を見つめることしかできない。 
  
  
967: ◆Nv7JqrEoRxto[saga]
2013/12/19(木) 00:47:56.44 ID:nUGALjYx0
  
 不甲斐ない。ただ、不甲斐ない 
 兄弟たちは今まさに闘っているというのに僕は戦うことを放棄するというのか 
 勝とうとすることを放棄するのか? 
  
968: ◆Nv7JqrEoRxto[saga]
2013/12/19(木) 00:48:48.12 ID:nUGALjYx0
  
 石丸「不思議だ…」 
  
 不二咲「大丈夫?!石丸君!」 
  
969: ◆Nv7JqrEoRxto[saga]
2013/12/19(木) 00:49:32.55 ID:nUGALjYx0
  
 目の前に江ノ島を確認する。 
 そこへ向って全力で踏み込む。 
 僕の信じる風紀が、正義が負けてはいけない。 
 僕は勝つ!僕自身に、この理不尽に! 
970: ◆Nv7JqrEoRxto[saga]
2013/12/19(木) 00:50:51.61 ID:nUGALjYx0
 戦刃「よくも…よくも盾子ちゃんを…!」 
  
  
 おもむろに彼女は震える手でス、と胸元から黒い何かを取り出した。 
 それはLの字の形をしていた。 
971: ◆Nv7JqrEoRxto[saga]
2013/12/19(木) 00:51:47.51 ID:nUGALjYx0
 石丸「うわぁッ!……はぁ、はぁ」 
  
 大和田「兄弟!落ち着け!殺すんじゃねえ!」 
  
 石丸「兄弟…?」 
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