47: ◆lQzP0htYVdWl[saga]
2013/09/14(土) 21:53:42.85 ID:USk6bzyZo
そんな私の決意なんて気づきもしない先輩は、
いつもの優しい笑顔を私に向けた。
「?あ、二条さん、だっけ」
48: ◆lQzP0htYVdWl[saga]
2013/09/14(土) 21:54:57.80 ID:USk6bzyZo
「………あの、」
先輩が声をかけてくる。
振り返ると、見慣れない携帯を握って、困った顔をしていた。
あの携帯、先輩のやないけど…なんや
49: ◆lQzP0htYVdWl[saga]
2013/09/14(土) 21:55:25.63 ID:USk6bzyZo
「私が分かるのは…ここ、江口先輩からですね、
この人は竜華先輩の同級生で…」
つらつらと口からついてでる先輩の説明。
頭に浮かぶのは、普段のはにかんだ笑顔を浮かべる先輩だった。
50: ◆lQzP0htYVdWl[saga]
2013/09/14(土) 21:56:29.51 ID:USk6bzyZo
「ふふっ、で、次……………は……」
「え」の次は、「お」
江口先輩の下にあったのは、見慣れた名前。
今は、見たくなかった名前。
51: ◆lQzP0htYVdWl[saga]
2013/09/14(土) 21:57:04.17 ID:USk6bzyZo
「……先輩のクラスメイトで、麻雀部のエースでした」
口を出たのは、無難な言葉。
すんでのところで、理性が勝利したようで。
52: ◆lQzP0htYVdWl[saga]
2013/09/14(土) 21:59:07.45 ID:USk6bzyZo
「わ」行まで見終わって、先輩を見据える。
「………これで、私が説明できるのは、全部ですね」
「…なるほど、ありがとう」
53: ◆lQzP0htYVdWl[saga]
2013/09/14(土) 21:59:33.96 ID:USk6bzyZo
「…………」
言葉が出てこない。
先輩の質問の意味するところは分かる。
一番、聞かれたくなかった所。
54: ◆lQzP0htYVdWl[saga]
2013/09/14(土) 22:00:14.10 ID:USk6bzyZo
「そっか…ありがと、二条さん」
『二条さん』と呼ばれるのも、辛くて、
つい、口に出ていた。
55: ◆lQzP0htYVdWl[sage]
2013/09/14(土) 22:03:46.34 ID:USk6bzyZo
なかなか進まなくてごめんなさい
また明日。
56:以下、新鯖からお送りいたします[sage]
2013/09/14(土) 23:19:01.87 ID:K1v3E6+Z0
おつおつ
切ないというかなんというか・・・
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