過去ログ - フィアンマ「それで、いつ結婚するんだ?」オッレルス「げほっごほっ」
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22: ◆2/3UkhVg4u1D[saga]
2013/09/15(日) 13:03:12.52 ID:EnwevT3d0

オッレルスという男にとって。
世界というのは、いつでも作為に満ちたものだった。
今や没落した貴族の出身である彼だが、過去には貴族の一人。
故に、個人がどれだけ抗っても乗り越えられない"流れ"というものを知っていた。
以下略



23:以下、新鯖からお送りいたします
2013/09/15(日) 13:03:17.53 ID:Bw9J4Taq0
 


24: ◆2/3UkhVg4u1D[saga]
2013/09/15(日) 13:03:44.74 ID:EnwevT3d0

『下女すなわちメイド』は、イギリス王室に仕えるメイドだ。
魔術師としての力量、メイドとしての所作、真っ当な人格性、この全てが必要とされる。
そのため、通常、修行の際には世界中の貴族の家へ奉公へ出、自らを研磨する。
シルビアもその例に漏れず、今はオッレルスの家に仕えている訳だった。
以下略



25:以下、新鯖からお送りいたします
2013/09/15(日) 13:03:48.91 ID:Bw9J4Taq0
 


26: ◆2/3UkhVg4u1D[saga]
2013/09/15(日) 13:04:15.71 ID:EnwevT3d0

家が潰れ、オッレルスは自分の人生を自ら選択することになった。
幸いにして幾ばくかの金を持たされてたたき出されたため、生活は出来た。
シルビアと過ごしながら、彼は少しずつ魔術を学んでいた。
どこかの宗教組織に頭を下げて魔術師として登用してもらうのも悪くない、と思った。
以下略



27:以下、新鯖からお送りいたします
2013/09/15(日) 13:04:17.37 ID:Bw9J4Taq0
 


28: ◆2/3UkhVg4u1D[saga]
2013/09/15(日) 13:04:43.80 ID:EnwevT3d0

目の前で震えているのは、小さい子猫だった。
生まれたてなのか、或いは産まれて日が浅いのか。
そのどちらにしても、今にも死んでしまいそうだった。

以下略



29:以下、新鯖からお送りいたします
2013/09/15(日) 13:04:47.44 ID:Bw9J4Taq0
 


30: ◆2/3UkhVg4u1D[saga]
2013/09/15(日) 13:05:18.22 ID:EnwevT3d0

子猫を連れて帰宅して。
洗いざらいシルビアに話した。
別れの言葉もついでに告げようとしたのだが、涙の方が先に出てきた。
そんな情けない男と、バカバカしい事情と、どうしようもない失敗を見て、聞いて。
以下略



31:以下、新鯖からお送りいたします
2013/09/15(日) 13:05:22.76 ID:Bw9J4Taq0
 


32: ◆2/3UkhVg4u1D[saga]
2013/09/15(日) 13:05:56.02 ID:EnwevT3d0

『それで、いつ結婚するんだ?』

フィアンマの言葉のせいで、余計なことを思い出してしまった。
オッレルスは霊装の調子を整え直し、自らの見目を変化させる。
以下略



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