過去ログ - オリジナル小説【現代ファンタジー】
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61:以下、新鯖からお送りいたします
2013/09/21(土) 20:28:49.98 ID:FkLb1xlW0
 マートは、周囲を見回す。
 マート以外の人間は、キメラの核になっているスケアクロウとウィッチ。
 そしてあと一人……
 メロがいた!
「メロ!」
以下略



62:以下、新鯖からお送りいたします
2013/09/21(土) 20:29:23.21 ID:FkLb1xlW0
「メロ、お姉ちゃんね、怖いんだ」
「……うん」
 二人の体は、嘘偽りなく恐怖で震えている。
「本当は、逃げ出したいんだ」
「うん……」
以下略



63:以下、新鯖からお送りいたします
2013/09/21(土) 20:29:57.46 ID:FkLb1xlW0
その刃は巨大とかそういう問題ではなかった。
 キメラの右パーツは、跡形もなくはじけとんだ。
『……』
 キメラは自分の窮地に立っても、なんの感情も湧き起っていない。
 それが、彼らの敗因なのだ。
以下略



64:以下、新鯖からお送りいたします
2013/09/21(土) 20:30:36.56 ID:FkLb1xlW0
 わけもわからずマートは闇雲に叫ぶ。そして、その闇雲の矛先は、張本人のアレックに向かった。
「アレックさんどうしてこんなことを!?」
 もはや質問の言い方もめちゃくちゃで、彼女は傍から見てもパニックになっていた。
 その間にも、キメラは残ったパーツでメロの結界を叩き続けている。
「ま、ちょっとメロちゃんに渡してあるんだよね。マイクみたいなものを」
以下略



65:以下、新鯖からお送りいたします
2013/09/21(土) 20:31:31.38 ID:FkLb1xlW0
 運命は一つの誤算をしていた。
 それは、自分を動かす歯車たちの力を見誤ったこと。
 初めは、一つの歯車が逆回転を始めた。
 次に、その隣の歯車も、それに付き添い逆回転を始めた。
 そして、幸運なことに、最初の歯車が三番目に引き当てたのは、影響力のある歯車だった。
以下略



66:以下、新鯖からお送りいたします
2013/09/21(土) 20:32:34.05 ID:FkLb1xlW0
 マートはもう、パニック状態も収まり、ため息をつく。
「はぁ……原作料はいただきますよ?」
『OK、OK。なんなら主演女優になってもいいよ?』
「遠慮しときます」
 マートは会話を終え、キメラを見上げる。
以下略



67:以下、新鯖からお送りいたします
2013/09/21(土) 20:35:34.07 ID:FkLb1xlW0
 世界から合成獣という脅威は去った。
 その後、後始末が色々あったが、それもようやく全て終わった。
 エラメク姉妹は、戦いの後、職と引き換えに、莫大な金と名声を手に入れていた。
「いや〜、キメラ・ハート・クロスは売上好調。エラメクさまさまって感じかな?」
 アレックは、軽快に自分の創った映画の売り上げ自慢をしている。
以下略



68:以下、新鯖からお送りいたします[sage]
2013/09/21(土) 22:16:16.65 ID:nP9cZsico



69:以下、新鯖からお送りいたします[sage]
2013/09/21(土) 22:32:08.85 ID:qR7QzYE2O
超乙!!
厨二はやっぱ最高だわ


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