過去ログ - 一夏「祈るがいい」
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11:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/10/12(土) 01:04:46.54 ID:F856af2G0

「待て、一夏!」


一夏「…………………………」
以下略



12:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/10/12(土) 01:07:42.89 ID:F856af2G0

1

箒は、一夏の背中を追いかける事が出来なかった。向こうへと歩いていく一夏が、自分の知っている人物ではなのか、そう疑問に思えてならなかったからだ。まさかあれが、一夏なわけがない、以前の彼女ならそう思えたかもしれなかった。だが、そう思えないぐらいに彼女と一夏の離れた時間は長過ぎた。
けれど、一つだけ確かな事があった。彼の眼には、何もなかった。それは今まで見たこともないような眼で、そこからはいかなる感情も読み取る事が出来なかった。それは、あったはずの自分の居場所など、とっくに消え失せてしまったようだった。それを彼女が悟るのには、時間が必要だった。
以下略



13:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/10/12(土) 01:10:59.22 ID:F856af2G0

2

山田「では、ここまでで質問のある人はいますかー?」

以下略



14:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/10/12(土) 01:16:22.90 ID:F856af2G0


「少し、よろしくて?」


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15:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/10/12(土) 01:18:43.76 ID:dRJ1KWXAO
前にあったビバップの奴かな


16:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/10/12(土) 01:19:58.73 ID:F856af2G0
セシリア「何故なら、私は入試で唯一教官を倒した、エリート中のエリートですから」

一夏「お前には分かるのか」

セシリア「あら?私は頭を垂れて泣いてーー」
以下略



17:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/10/12(土) 01:39:39.16 ID:F856af2G0

4


バタン
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18:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/10/12(土) 01:44:31.10 ID:F856af2G0
一夏は、ゆっくりとベットから立ち上がった。箒は何事かとそちらを見たが、一夏はそのまま窓の方へと歩いていった 。そして窓辺で足を止め、窓外に視線をやった。外に広がるのはほとんどが海だ。だが一夏が本当に海を見ているのか、それは箒には分からない。もしかすると、もっと遠くの、果てを見ているんじゃないのか、そんな風にも思えた。
箒には分からなかった。今の一夏に、過去に何があったのか、どうしてこうなってしまったのか。自分は何か、何かとても大切なことを自分は忘れている、そんな気がした。そして自分は悲しいのか、虚しいのか、それとも混乱しているのか、そんなことも分からないような気持ちになっていた。言い様のない喪失感に、じわじわと心を蝕まれていく。それは彼女の中で、ゆっくりと凍りついていったものが、残っていたわずかな灯で溶かされ始めたからだった。
そして、何処かを見つめている一夏の背中を見て思った。そのわけを考えても分かりはしない、今はそう割り切るしかなかった。


19:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/10/12(土) 01:59:45.19 ID:F856af2G0
それからしばらくして、箒はいつの間にか眠った。
一夏はまだ、窓辺に立っている。その視線は、ただただ虚空を彷徨っていた。まるで何かを探しているように。

「ーーーーまで、私を……忘れ……ないで………覚えていて……くれ……」

以下略



20:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/10/12(土) 02:13:23.77 ID:F856af2G0

5


一夏「…………………………………」カチャカチャ
以下略



21:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/10/12(土) 02:38:53.95 ID:F856af2G0

6

千冬「えーこれより、再来週のクラス対抗戦に出るクラス代表を決めるとする」

以下略



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