過去ログ - フィアンマ「助けてくれると嬉しいのだが」トール「あん?」
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961: ◆2/3UkhVg4u1D[saga]
2014/05/05(月) 02:26:31.11 ID:JDj3Q3oh0

同じ世界に、一人の人間が二人居ると破綻する。
ドッペルゲンガー<もう一人の自分>を見ると死ぬ。

そんな噂は多々あるが、それらは単純な迷信に過ぎない。
以下略



962: ◆2/3UkhVg4u1D[saga]
2014/05/05(月) 02:27:01.87 ID:JDj3Q3oh0

カツ、コツ。

オティヌスはやがて、廃屋染みた教会へと辿りついた。
多種類の結界がかけられており、競合しあっている。
以下略



963: ◆2/3UkhVg4u1D[saga]
2014/05/05(月) 02:27:56.12 ID:JDj3Q3oh0

結界が破壊されていることに気がついてすぐ、右目を閉じた。
霊装を通じて見た先に立っている少女にはよくよく見覚えがある。

「…オティヌスか」
以下略



964: ◆2/3UkhVg4u1D[saga]
2014/05/05(月) 02:28:47.58 ID:JDj3Q3oh0

フィアンマと喧嘩をして出て行かれて、四日。
奇しくも、トールが彼女を救うのに間に合わなかった時と同じだけの日数。
雷神トールは疲れた身体を無理やり動かして、のろのろと歩いていた。
ミラノの街は既に人がほとんど居らず、閑散としている。皆、散らばって他国に避難したのだ。
以下略



965: ◆2/3UkhVg4u1D[saga]
2014/05/05(月) 02:29:24.77 ID:JDj3Q3oh0

「ッ、ぐ……何、なんだ…テメェ、は…? 誰だ…」
「お前だよ。……俺自身だ」

ガレキの山を持ち上げて投げ、トールはふらふらと立ちあがる。
以下略



966: ◆2/3UkhVg4u1D[saga]
2014/05/05(月) 02:30:19.61 ID:JDj3Q3oh0

「三年後、お前はフィアンマと結婚する。
 それから程なくして、彼女を殺される。
 産まれて来るはずだった娘も、彼女自身も。
 全部テメェが我が儘を突き通した上に、それを正当化出来ない程弱かったからだ。
以下略



967: ◆2/3UkhVg4u1D[saga]
2014/05/05(月) 02:30:55.80 ID:JDj3Q3oh0

夢を見る。
所謂、自覚夢というものだった。

『う、あ……』
以下略



968: ◆2/3UkhVg4u1D[saga]
2014/05/05(月) 02:31:42.20 ID:JDj3Q3oh0

「……おい」
「……オティ…ヌス…?」
「…目は、覚めたか」

以下略



969: ◆2/3UkhVg4u1D[saga]
2014/05/05(月) 02:32:13.42 ID:JDj3Q3oh0

今回はここまで。
そろそろ次スレを…スレタイ…


970:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[sage]
2014/05/05(月) 04:42:34.70 ID:pHHdK0KR0

トールさんも幸せになってほしいな…


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