66: ◆Q2Rh6LUPmsVj[saga]
2014/02/18(火) 00:38:16.83 ID:4MQAuPIH0
実際問題として、ケンスケもまたそれほどカヲルに心を奪われていた訳ではない。
ケンスケの中では、カヲルは真実の愛の伝導者のようなものであり、いわば迷える仔羊を導くキリスト的な存在であった。
カヲルの神々しい輝きは、ケンスケにとっては眩しすぎたのだ。
67: ◆Q2Rh6LUPmsVj[saga]
2014/02/18(火) 00:39:24.64 ID:4MQAuPIH0
「さよか……。カヲルと別れたんか……」
「ううん。違うよ、トウジ。カヲル君は、別れたとかくっついたとか、そういう低次元な場所には元からいなかったんだよ。……それだけの事さ」
ケンスケは清々しい笑顔を気の良い親友に向けた。
68: ◆Q2Rh6LUPmsVj[saga]
2014/02/18(火) 00:41:24.84 ID:4MQAuPIH0
「まあ……お互いが納得しとるんなら、ワイが口を出す事はなんもあらへんが……」
「いいのさ、トウジ。全てはこれでいいんだよ。僕は自分だけの本当の愛を探すから」
落ち着いた微笑をトウジに向けるケンスケ。それは完全に酸いも甘いも知った大人の顔だった。
69: ◆Q2Rh6LUPmsVj[saga]
2014/02/18(火) 00:42:40.38 ID:4MQAuPIH0
「ほなら……ケンスケはまた新しい恋を探せばええわ。ワシは応援するで」
「ありがとう、トウジ。本当にトウジはいいやつだよ。俺、トウジの事、一番好きだよ」
「なに言っとるんや、照れるがな。ワイもお前の事を一番の親友やと思っとるで」
70: ◆Q2Rh6LUPmsVj[saga]
2014/02/18(火) 00:44:08.34 ID:4MQAuPIH0
つづく
71:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[sage]
2014/02/18(火) 01:08:11.35 ID:pARx2qACo
なんだこれwwwwww
72:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[sage]
2014/02/18(火) 08:08:20.25 ID:wknNVDxCO
ヒカリがwwwww
73: ◆Q2Rh6LUPmsVj[saga]
2014/03/02(日) 22:07:38.27 ID:J+Hw8iuQ0
鈴原トウジ。
彼の事について人に説明するのは、驚くほど容易い。とにかくジャージについて語れば良いのだから。
74: ◆Q2Rh6LUPmsVj[saga]
2014/03/02(日) 22:08:59.07 ID:J+Hw8iuQ0
そんな彼が遂に脱いだ。
友人との絆を守る為に、彼は着ていたジャージを脱ぎ捨て、代わりにセーラー服とスカートを身に纏ったのだ。
さながらそれは騎士が友と家族と祖国を守る為に甲冑を身に纏って戦場へと赴く様に似ていた。
75: ◆Q2Rh6LUPmsVj[saga]
2014/03/02(日) 22:10:14.20 ID:J+Hw8iuQ0
「ケンスケ、いきなり何すんねん!」
頬を押さえながらトウジが抗議する。
しかし、ケンスケはそれには答えず、トウジの両肩をがっしりと掴んで激しく揺さぶった。
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