6:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/11/25(月) 23:49:56.01 ID:2LUuHdJ70
あの天体観測からしばらくして、ついにアナスタシアはデビューした。
日本ではあまり見受けられないそのビジュアルは人々を魅了し、謙虚ともいえる姿勢が反感を生むことなくアナスタシアというアイドルを世間に広めた。広めたはずなのだが………。
「プロデューサー、星を見に行きたいです」
7:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)
2013/11/25(月) 23:50:39.16 ID:2LUuHdJ70
目的地へ向かう車中では、以前のように居心地の悪い沈黙が生まれることがなくなった。
「今日、幼少組に無表情で怖いって責め立てられたんだが………」
「ダー………プロデューサー、滅多に表情が変わりませんもんね」
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2013/11/25(月) 23:51:06.45 ID:2LUuHdJ70
「………お?」
目的地へと続くとされる道には、草木が生い茂っていた。
「………しまったな。カーナビが古いんだった」
9:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)
2013/11/25(月) 23:51:34.51 ID:2LUuHdJ70
「………重く、ないですか?」
「まったく。むしろ軽すぎて驚くくらいだ。ちゃんと飯は食べれているか?」
「ダー。寮のご飯美味しいです。お菓子がよく出るのが玉に瑕ですけど………」
10:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/11/25(月) 23:52:00.97 ID:2LUuHdJ70
目的地に着いたはいいが、
「しまったな………」
「今日はНеудача………失敗が多いですね。もしかして、お疲れですか?」
11:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)
2013/11/25(月) 23:52:27.46 ID:2LUuHdJ70
「………重く、ないですか?」
「まったく。むしろ軽すぎて驚くくらいだ。ちゃんと飯は食べれているか?」
「ダー。寮のご飯美味しいです。お菓子がよく出るのが玉に瑕ですけど………」
12:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/11/25(月) 23:53:06.90 ID:2LUuHdJ70
「………寝心地は悪くないか?」
「………大丈夫です」
「………固くないか?」
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2013/11/25(月) 23:53:40.57 ID:2LUuHdJ70
アナスタシアがユニットを組むことになった。
その名もにゃん・にゃん・にゃん。
………高峯や前川が猫耳を付けているのは見たことがあったが、アナスタシアの選考理由が「アーニャ」という彼女の愛称から「あーにゃん」という名前が思いついたので、というよく分からないものだった。
14:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/11/25(月) 23:54:22.29 ID:2LUuHdJ70
「プロデューサー」
「どうした?」
デスクワークに励んでいたこちらに、アナスタシアが駆け寄ってきたかと思うと、ずいと顔を寄せてきて、
15:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/11/25(月) 23:55:13.85 ID:2LUuHdJ70
「プロデューサー、そんなに溜息を吐いては駄目ですよ。Счастье………幸せが、逃げてしまいます」
「誰のせいだと思っている………あと語尾忘れてるぞ」
「あう………………」
16:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/11/25(月) 23:55:40.27 ID:2LUuHdJ70
「プロデューサー、そんなに溜息を吐いては駄目ですよ。Счастье………幸せが、逃げてしまいます」
「誰のせいだと思っている………あと語尾忘れてるぞ」
「あう………………」
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