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2013/12/07(土) 00:31:46.26 ID:gLkbd9Kt0
「はーやーせー……」
能力だとか、契約だとかのことを考えていると、後ろから世にも恐ろしい声が聞こえ私は飛び上がった。
「さ、くら……」
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2013/12/07(土) 00:32:53.52 ID:gLkbd9Kt0
「これは極秘情報。はやせだけ教えてあげる」
「ありがとう」
「緋月紫音はね、変な力があるの。あくまでウワサだけど、それを見たって人は結こういる。まだ他学年には流れてないけど、二年の間ではウワサの種」
変な力?そんな……。
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2013/12/07(土) 00:33:33.98 ID:gLkbd9Kt0
・第2章
「夏風さん」
昼休み。突然名前を呼ばれ、いざ口へ運ぼうとしていたタコさんウインナーを落としそうになった。
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2013/12/07(土) 00:34:23.16 ID:gLkbd9Kt0
「あ……、さくらごめんね、今日だけ」
私は小声でさくらに言うと、お弁当を包みなおして立ち上がった。
いつのまにか周りの生徒の声は小さくなっていた。みんな自分の食事に戻っている。さくらは何も言わずに手を振った。
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2013/12/07(土) 00:34:55.21 ID:gLkbd9Kt0
「心を無にして。何も考えないで」
「え?」
突然、緋月先輩は私の腕をつかむと自分の方に引きよせた。
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2013/12/07(土) 00:35:29.66 ID:gLkbd9Kt0
「大丈夫?」
「多分……」
「初めてでこんなに心をとられたら仕方ないわ」
「あの、心をとるとかってどういう……」
「それはまた今度」
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2013/12/07(土) 00:36:20.65 ID:gLkbd9Kt0
ピキッ……ピキッ……。
周りを見ると、全てがゆれていた。だけど、私はゆれてない。
「え、え……なんなの……」
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2013/12/07(土) 00:36:56.70 ID:gLkbd9Kt0
『はやせちゃん』
『のろってやる』
え?
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2013/12/07(土) 00:37:49.92 ID:gLkbd9Kt0
飛び起きると、そこは真っ青な空がすぐそこに広がる屋上だった。
「……、先輩……」
横に座って私の顔をのぞきこんでいた緋月先輩のほっとしたような表情を見ると、なんでか泣き出しそうになった。
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2013/12/07(土) 00:38:33.28 ID:gLkbd9Kt0
「そんなことより、もう時間がないわ」
「時間?」
「あなたの心情でここにある結界を破った。まさかあんなに強いものだとは思わなかったのだけど。やっぱりあなたを選んでよかったわ。さあ、はじめましょう。あの人たちが来ないうちに」
座りこんだままの私に、緋月先輩がこつこつと近付いてきて、見下ろされる形になった。
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2013/12/07(土) 00:39:13.97 ID:gLkbd9Kt0
「契約すると能力が手に入るの」
「ちから……」
「そう、能力。あなたは欲しいと思わない?誰よりも優れていると思える能力を」
「誰よりも、すぐれている……」
「能力さえあれば何も怖くないわ。友達を失うことさえも」
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