過去ログ - とある少女の聖誕捧呈 (クリスマス・プレゼント)
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[sage]
2013/12/22(日) 20:15:51.49 ID:HqZl913Bo
「そろそろ、頃合いですわね」
時刻は夜の12時少し前
携帯端末をポケットに入れつつ少女は椅子から立ち上がり、目の前の鞄からマフラーを取り出し
以下略
84
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[sage]
2013/12/22(日) 20:16:34.93 ID:HqZl913Bo
「ここですのね」
携帯端末のナビゲーションに従い、転移を繰り返すこと数分、少女はとある学生寮に辿り着き、感慨深く呟いた
とはいえ、ここからが本番である事は少女も理解の上なのだろう
以下略
85
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[sage]
2013/12/22(日) 20:17:52.11 ID:HqZl913Bo
「……ん」
光源の何も無い室内に、少女はやむ無く携帯端末を持ち出し明かりの代わりにする
暗い室内に薄明かりが灯り、ベッドと、そこに眠る少年の姿が仄かに照らされる
以下略
86
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2013/12/22(日) 20:18:20.54 ID:HqZl913Bo
可愛らしいサンタクロースのミッションは、一見すると、成功したかの様に見えるのだろう
クリスマスの夜に、誰にも気付かれず、良い子の枕元へプレゼントを届けたのだから
ただ、不幸な事に、この少年はこのベッドで寝るのは久方ぶりであり、慣れない寝具になかなか寝付けないでいた
以下略
87
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[sage]
2013/12/22(日) 20:19:32.35 ID:HqZl913Bo
以上。インさんは、清教のクリスマスイベントに喚ばれイギリスに発ったという事で
もう一個、別のエンディングというかルートを書いたので、どっちが良かったかを教えてくれると助かります
分岐の地点は
>>71
からです
88
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[sage]
2013/12/22(日) 20:20:09.26 ID:HqZl913Bo
「殿方、本日はご馳走さまでした」
Momijiを出た少女は、そう言って、頭を下げる
一方、言われた側の少年は
以下略
89
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2013/12/22(日) 20:20:40.47 ID:HqZl913Bo
そんな風に突然始まった更なる善意の押し売りに、少女は困惑しながら言葉を返す
「……えっと、ちょっと、意味が分からないですの。ここまでされる覚えは無いですし
それに、流石にこれ以上殿方の善意に甘えるわけにもいきませんわ」
以下略
90
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[sage]
2013/12/22(日) 20:21:37.38 ID:HqZl913Bo
一方、少年は、声を潜め言い辛そうに言葉を紡ぐ
「流石に…… いきなり意味不明な事を叫んで走り去られたら心配にもなるだろ」
「……」
以下略
91
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2013/12/22(日) 20:22:06.83 ID:HqZl913Bo
少年のその厚意に、若干納得のいかない少女であったが、これ以上拒む言葉が見当たらず
「……ふぅ」
と、観念した様に息を吐き
以下略
92
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[sage]
2013/12/22(日) 20:22:36.47 ID:HqZl913Bo
「どうする? 詰め所まで送ってこうか?」
新たな提案を持ち掛ける
少年のその問い掛けに、少女は一瞬考えを巡らし
以下略
93
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2013/12/22(日) 20:23:13.37 ID:HqZl913Bo
「いや…… 憶えてるけど……」
「奥ゆかしい上条さんとしては、本気にしちゃって良いのかという葛藤が有りまして……」
困った様に空笑いを浮かべながら、少年はそんな事を口にした
以下略
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