過去ログ - モバP「ブリッツェンがいなくなった……」
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2013/12/24(火) 00:08:15.96 ID:iGL7vRyq0
・地の文あり。苦手な方嫌いな方は慌てず騒がず回れ右推奨
・主役はアイドルではなくPでもなくブリッツェン。ケモノ臭いのが嫌いな方回れ右推奨
・劇場を見て書きたくなっただけで、今日がイブだとかはまるで考えてない内容
・割と短い。10〜15分くらいで読み終わるはず
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2013/12/24(火) 00:09:08.73 ID:iGL7vRyq0
まだ夕方というには少し早い時刻であったが、空はもったりとした雲に覆われ、首都の街並みは
どんより暗く見えた。そう間もないうちに雨、もしくは今年はじめての雪となるやもしれない。
ぶ厚くたれ込め、ただでさえか弱い冬の陽光を閉ざす雲。白とも灰色ともつかぬ、ただただ色味に乏しい
以下略
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2013/12/24(火) 00:09:53.30 ID:iGL7vRyq0
きゃっきゃきゃっきゃと、道行く幼子の嬌声がにわかにトーンアップする。何事かあったかと首をめぐらせば、
いよいよ雪が降り始めたようだ。
考えごとをしながら、私はいかほどの距離を歩いていたのだろう。見覚えのない街並みに、私に怪訝そうな眼差しを
以下略
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2013/12/24(火) 00:10:45.07 ID:iGL7vRyq0
「あっれ〜? ブリッチャン? だよね?」
聞き覚えのある声を耳にした。何か惜しい気がするが、私の名を呼んだようだ。首をめぐらせる間に、また別の声がする。
以下略
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2013/12/24(火) 00:11:29.49 ID:iGL7vRyq0
「ブリッチャーン、黙ってちゃわかんないよ〜。なんか言ってごらん☆」
「バカ、無茶言わないの莉嘉」
「ブリッチャンはアタシたちの言葉わかるんだよお姉ちゃん!」
「だからってしゃべれるわけじゃないっしょ……」
以下略
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2013/12/24(火) 00:12:00.37 ID:iGL7vRyq0
「風邪ひいてんなら早く事務所戻ったほうがいいよブリッチャン」
「だねー。今日なんか超寒いし。雪まで降っちゃってるもんねー」
私の額を優しく撫でながら妹は言い、ちらほらと雪を吐き出す空を見上げながら姉が言う。あくまで私が風邪ひきトナカイ
以下略
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2013/12/24(火) 00:12:34.16 ID:TvOhvkeDo
痛い前書きだな
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2013/12/24(火) 00:12:42.80 ID:iGL7vRyq0
「あばばばばばば……ブリッチャン! 帰ろ! うちに帰ろ!」
「うん、急いだほうがいいかもね。もう結構人目引いちゃってんでしょ」
「お姉ちゃん! ブリッチャン、きっと事務所まで道わかんないんだよ〜! だからこんなに鼻水垂らすまで一人でうろついて……」
「マジかあ……アンタ、道わかんないのに一人で散歩なんかしてたわけ? チャレンジャーなトナカイだねーホント」
以下略
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2013/12/24(火) 00:13:30.97 ID:iGL7vRyq0
「とりあえずさ、道わかんないならついてってあげるしかないっしょ。莉嘉、アタシがブリッツェン送ってくわ」
「えっ、莉嘉は?」
「莉嘉は先に帰ってな。雪、やみそうにないし、傘もないし。たぶんこれからどんどん冷えるだろうからさ」
「え〜やだー! 一緒に行くー!」
以下略
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2013/12/24(火) 00:14:03.61 ID:iGL7vRyq0
姉妹のそのやりとりに、私は少し救われた気がした。あの時の主の言葉を思い出す。
『空飛ぶコタツがあれば、一人でプレゼントを配ることができる』
ブリッツェンなど不要。そういう意味だと私は受け止めた。本当のところは主にしかわかるまい。だが、今のこの
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2013/12/24(火) 00:14:39.19 ID:iGL7vRyq0
勝手に主のもとを離れた、従者失格な私も、こんなふうにダダをこねてみてもいいのだろうか。コタツなどよりも
私のほうが暖かいのですよ、これからも私をお使いくださいと。
……実際、私もコタツで暖を取っていたのだが、あれは実に暖かい。正直勝てる気はしない。
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2013/12/24(火) 00:15:08.05 ID:iGL7vRyq0
「首振ってる……? どっかかゆいのかな」
「お尻かな? かいたげよっかブリッチャン」
何故通じぬ。リカならばわかるはずなのだが……む。そうか。大事なことを忘れていた。チビッ子のリカでは
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2013/12/24(火) 00:15:35.35 ID:iGL7vRyq0
前に妹。その後ろに姉。私の背にしかとまたがっている。うむ、やはり軽いものだ。ちゃんと飯を食っているのか
心配になるほどだ。
さてでは参るとしよう。よっこらしょ。
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2013/12/24(火) 00:16:07.79 ID:iGL7vRyq0
「……ねえ莉嘉」
「どったのお姉ちゃん」
「ヤバいかも」
「何がー? あ、トイレ?」
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2013/12/24(火) 00:16:36.34 ID:iGL7vRyq0
「ヤッバ! バレたんじゃん!?」
「あららららららら。莉嘉たちも売れてきたね〜☆」
「のんきすぎ! プライベートではあんまりファンと接触しちゃダメって言われてるっしょ!」
「そーだっけ? よーし☆ ブリッチャン走れ〜! 全速離脱〜!」
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2013/12/24(火) 00:17:06.93 ID:iGL7vRyq0
2つの赤い光が交互に点滅している。何か、道を封鎖しているようにも見える。ふん、構うものか。満身の力で疾駆する
私の勢いはもはや、何物であろうと止められはしない。
「莉嘉あああ! あれ踏切だよね!? 見間違いとかじゃないよねえ!?」
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2013/12/24(火) 00:17:40.44 ID:iGL7vRyq0
背中の姉妹が一際大きい声で私への抗議の言葉を発した時。
私は両の後ろ脚に渾身の力を込め、抉らんばかりに大地を蹴った。
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2013/12/24(火) 00:18:09.19 ID:iGL7vRyq0
ふう、相変わらず騒がしい姉妹だ。感傷にひたる隙もないではないか。だいたいこんな機会はそうそうないぞ。トナカイの背
にて高みから眺める東京の街並み、しかと目に焼き付けておくべきではないか?
まあ、慣れなければ怖いのは理解できる。失禁などしないうちに降りておくか。
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2013/12/24(火) 00:18:40.69 ID:iGL7vRyq0
「力なく「ブフェ」って言ったね。反省してるみたい」
「素直でよろしい。まあでもさ、やっぱほんもんのサンタのトナカイなんだって感じだよね★」
「うんうん! ほんとに飛ぶんだね〜☆ かっこいいねブリッチャン!」
以下略
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2013/12/24(火) 00:18:59.95 ID:SmDkGx680
縺九▲縺代∴www
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2013/12/24(火) 00:19:24.25 ID:iGL7vRyq0
おわり
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