過去ログ - 貴音「そして、太陽は穏やかに微笑んだ」
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1:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]
2014/01/21(火) 22:56:07.04 ID:VrT8JSQI0

月と太陽は対極だ。

昼と夜を象徴するその二つは、空に輝き地を照らす。

けれどもそれは地上から見た者の光景で、実際月は太陽の光を反射して輝いているに過ぎない。

大きさも、その比ではない。

月は太陽に憧れていた。

地球を挟んで反対側から、暗い宇宙の中で、燦然と輝く太陽をずっと見ていた。

眩く煌めく太陽は、いつも変わらずに地と月を照らしている――。

※アイマスSSです

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2:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]
2014/01/21(火) 22:58:37.60 ID:VrT8JSQI0

「私は、あなたが好きです……」

仕事の帰り道、私はぽつりと呟きました。
隣を歩いていた少女の歩みが止まり、彼女は驚いたような表情を浮かべます。
以下略



3:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]
2014/01/21(火) 22:59:46.50 ID:VrT8JSQI0

彼女は困った表情のまま笑い、頬をかく。

「はは、まさか貴音からそんな相談をされるとは思ってもみなかったぞ……」

以下略



4:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]
2014/01/21(火) 23:01:19.40 ID:VrT8JSQI0

響「はいさーい!」

響が元気良く事務所へと踏み込みます。
すでに待機していたアイドル達が、続々と響の声に反応しました。
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5:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]
2014/01/21(火) 23:01:50.45 ID:VrT8JSQI0

春香「そういえば貴音さんのヘビ克服はどれくらい進んだの?」

貴音「最近は、なんとか指先で撫でれるほどには慣れました」

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6:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]
2014/01/21(火) 23:02:26.48 ID:VrT8JSQI0

楽しい時間はあっという間に過ぎ去り、仕事の時間がやってきます。
あのあとやってきた美希を加え、私たちはプロデューサーに現場へと送っていただきました。

本日の仕事は、響、美希、そして私のユニット、プロジェクト・フェアリーのPVの撮影です。
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7:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]
2014/01/21(火) 23:03:31.82 ID:VrT8JSQI0

貴音「マフラー、ですか……」

響「ん? 貴音、マフラー欲しいのか?」

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8:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]
2014/01/21(火) 23:04:50.95 ID:VrT8JSQI0

貴音「ではぜひ、お願いしましょうか」

響「おう! 任された!」

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9:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]
2014/01/21(火) 23:08:21.13 ID:VrT8JSQI0

響「貴音ー」

数日後、事務所にて。
響から声をかけられ、私は読んでいた雑誌から視線を上げました。
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10:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]
2014/01/21(火) 23:09:50.64 ID:VrT8JSQI0

それからまた、いくつかの日が過ぎました。
時期が時期なので、私たちのスケジュールも過密さを増していきます。

「……はぁ」
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11:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]
2014/01/21(火) 23:10:45.04 ID:VrT8JSQI0

貴音「おはようございます」

翌日、一人で事務所へ赴くと、やはり何人かのアイドルたちがすでに控えていました。

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12:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]
2014/01/21(火) 23:11:32.55 ID:VrT8JSQI0

亜美「むふふ、これは事件の匂いがしますねぇ……」

伊織「事件? どういうこと?」

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13:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]
2014/01/21(火) 23:12:31.73 ID:VrT8JSQI0

小鳥「つまり貴音ちゃんと響ちゃんはただならぬ関係だった……!?」

伊織「ホラ見なさい亜美。あんたが変なこというから事務員が暴走しそうだわ。責任取りなさいよ」

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14:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]
2014/01/21(火) 23:13:44.83 ID:VrT8JSQI0

そ、それほど酷い顔をしていたのでしょうか……?

伊織「毎朝一緒に事務所来るまで仲のいいアンタを、アイツが避けるわけないじゃない。というより、アイツはそういうのは出来ないタイプでしょ」

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15:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]
2014/01/21(火) 23:14:14.70 ID:VrT8JSQI0

しばらくして、伊織たちは律子嬢に連れられ仕事へと向かいした。
それから一人になった私は、ソファで仕事の台本に目を通します。
一通り読み終えたころ、丁度良く事務所の扉が開かれました。

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16:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]
2014/01/21(火) 23:15:21.97 ID:VrT8JSQI0

車に乗り、いざ現場へ。

P「調子はどうだ?」

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17:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]
2014/01/21(火) 23:17:06.16 ID:VrT8JSQI0

弾かれるように、前を見ます。
そこには、大きなポニーテイルをぴょこぴょこと揺らして横断歩道を渡る少女の姿がありました。
見間違えるはずもありません。
我那覇響の姿がありました。
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18:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]
2014/01/21(火) 23:17:32.15 ID:VrT8JSQI0

貴音「…………」

重苦しい足取りで、事務所へ向かいます。
ドラマの撮影は無事終わりましたが、いくつか、台詞が抜けてNGを出してしまいました。
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19:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]
2014/01/21(火) 23:18:38.73 ID:VrT8JSQI0

響「お、貴音っ! おかえりー!」

聞き慣れた声が耳に届きます。
見れば、ソファのほうに響を含めた他のアイドルたちが座っていました。
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20:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]
2014/01/21(火) 23:19:24.49 ID:VrT8JSQI0

やよい「貴音さんがお仕事で失敗するなんて想像できません!」

響「だよなぁ」

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21:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]
2014/01/21(火) 23:19:54.76 ID:VrT8JSQI0

それから何人かのアイドルが帰ってきたり、帰宅を見送りました。
私もこれ以上遅くなる前に帰るとしましょう。
仕事場から直帰することも多いですが、ああして事務所に戻れば誰かと話せるかもしれない。
私はそのために、仕事後でもなるべく事務所へ顔を出すことにしていました。
以下略



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