過去ログ - モバP「そして輝子は」
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5:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします
2014/02/07(金) 01:15:56.06 ID:XywmlDJw0

 男は胸ポケットから小さな紙を取り出し、輝子に差し出す。輝子は鉢植えを支えたまま、それを片手で受け取り、紙面を読んだ。そこには、男の名前と身分が明かされていた。

「そこに書いてある通り、俺はアイドルのプロデューサー兼スカウトをしている。君、アイドルに興味はないか」

以下略



6:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします
2014/02/07(金) 01:16:49.23 ID:XywmlDJw0

 アイドルになってから数週間、輝子はレッスンに打ち込む日々が続いた。そしてある日の夜、彼女は夢を見た。

 夢の中で、輝子は自分が見慣れない姿をしていることに気づいた。普段着の裾の長いシャツでもなく、レッスン用のスポーツウェアでもない。普段の自分とは似ても似つかない、攻撃的な格好に、派手なメイク、そんな自分が大きな舞台に立っていた。舞台の前には、ペンライトを持った多くの人影が蠢き、声をあげている。その歓声の先にいるのは、叫び声をあげる自分で、その光景はまるで、アイドルのようだった。

以下略



7:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします
2014/02/07(金) 01:18:02.76 ID:XywmlDJw0

 輝子の声で我に返り、プロデューサーは身を震わせた。勢いよく輝子の手を取り、口を開く。

「すごいぞ、輝子! お前のイメージが固まったよ。その路線で行こう」

以下略



8:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[sage ]
2014/02/07(金) 01:18:39.93 ID:wS2LT9gj0
期待


9:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします
2014/02/07(金) 01:18:50.59 ID:XywmlDJw0

「最高だったぞ、輝子! お前をスカウトできて、担当できて、本当によかった!」

「あ、ありがとう、プロデューサー……い、いつまでもプロデューサーだと、た、他人行儀だね。と、友達なら、や、やっぱり呼び捨てかな、P……! フ、フフ……これで友達……」

以下略



10:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします
2014/02/07(金) 01:19:32.99 ID:XywmlDJw0




 プロデューサーとのクリスマスを過ごし、アイドル仲間とのハロウィンを経験し、ユニットを組んで大きな舞台にも立った。
以下略



11:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします
2014/02/07(金) 01:20:31.72 ID:XywmlDJw0

 輝子が板チョコを差し出すと、プロデューサーは怪訝そうな顔をした。彼女からチョコを渡されることが、意外だったからに違いない。

「くれるのか」

以下略



12:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします
2014/02/07(金) 01:20:59.15 ID:XywmlDJw0

 輝子は義理と本命を理解できていなかった。言葉の意味ではなく、気持ちとしてである。それを知るにはまだ、彼女は未熟過ぎた。そして、彼女は自らの未熟さを自覚していた。

「ギリとホンメイっていうのは…よくわからない。だから」

以下略



13:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[sage]
2014/02/07(金) 01:23:58.19 ID:XywmlDJw0

輝子はかわいいってことです。コミュ障なのに積極的とか、かわいい

地の文はどうしても短くなります。許してちょ

以下略



14:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[sage]
2014/02/07(金) 01:28:36.95 ID:hWmfnpy10
すっげえ可愛かった



15:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[sage]
2014/02/07(金) 01:29:22.36 ID:0dflnY6Qo

綺麗にまとまってて読みやすかった

輝子可愛いよ輝子


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