24: ◆K27FRRVqmQ[saga]
2014/03/19(水) 22:05:47.16 ID:y4gl9Sz10
ガチャ
乃莉「電話終わった?」
なずな「うん」
25: ◆K27FRRVqmQ[saga]
2014/03/19(水) 22:23:01.17 ID:y4gl9Sz10
そう、終わりはいつか来てしまう。
ヒロさんと沙英さんを見ていて、薄々気づかされていたこと。
あと何か月かすればヒロさんと沙英さんは卒業し、ここからいなくなってしまう。
その1年後にはゆのさんと宮子さんがいなくなって―
そして、いずれ私たちも卒業しなければならない。
26: ◆K27FRRVqmQ[saga]
2014/03/19(水) 22:31:44.17 ID:y4gl9Sz10
乃莉「なずな?」
なずな「へっ?」
乃莉「なんか考え事?」
27: ◆K27FRRVqmQ[saga]
2014/03/24(月) 22:02:24.98 ID:xTSJ/ypv0
翌日 昼休み
食堂
乃莉「すっごく美味しい!脂乗ってるし、学食のメニューとは思えないよ!」
28: ◆K27FRRVqmQ[saga]
2014/03/24(月) 22:13:31.90 ID:xTSJ/ypv0
昨日、言わなきゃいけなかったのに言わなかったこと。
両親が帰ってきて、私はひだまり荘を出ることになるということ。
これは事実なのだから、ちょっと気は重いけれど乃莉ちゃんにも先輩たちにもいつか伝えなければいけない。
それに、もしかしたら引き留めてくれるかも、なんてことも心のどこかで考えていたりして。
29: ◆K27FRRVqmQ[saga]
2014/03/24(月) 22:27:37.34 ID:xTSJ/ypv0
乃莉「もう、早く言ってよ、そういうことは」
なずな「ごめんね……」
乃莉「よかったじゃん、なずな」ニコッ
30: ◆K27FRRVqmQ[saga]
2014/03/24(月) 23:41:55.17 ID:xTSJ/ypv0
乃莉ちゃんは寂しくなるなあ、と一言つぶやいて、向こうを向いた。
私も乃莉ちゃんの見る方向をぼんやりと眺める。あの竹林が遠くに見えた。
いなくなっちゃうんだ。
31: ◆K27FRRVqmQ[saga]
2014/03/24(月) 23:42:39.10 ID:xTSJ/ypv0
乃莉「あーもう、何で泣くの?」
なずな「乃莉ちゃん……」
乃莉「引っ越したからって私とか先輩たちとかと会えなくなるわけじゃないんだしさ」
32: ◆K27FRRVqmQ[saga]
2014/03/30(日) 11:09:30.69 ID:YGMdcVfr0
午後の授業を終え、帰路に着いた。
とはいっても、校門を出れば目の前はひだまり荘だから、下校の時間は一瞬だ。
階段を上がろうとすると、どこかの部屋のドアが開く音が聞こえた。
33: ◆K27FRRVqmQ[saga]
2014/03/30(日) 11:21:24.60 ID:YGMdcVfr0
いつの間にか眠っていたみたい。
無造作に何かを叩く音で目が覚めた。それが私の部屋のドアをノックしているのだと気付く前に、がちゃりとドアが開いた。
びくりとして跳ね起きると、そこには宮子さんの顔があった。
34: ◆K27FRRVqmQ[saga]
2014/03/30(日) 12:11:39.29 ID:YGMdcVfr0
宮子「お邪魔しまーす」ガチャ
なずな「お邪魔します……」
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