過去ログ - モバP「初恋」
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31:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]
2014/03/26(水) 20:13:13.28 ID:NrmcVnPo0

俺はプロデューサーで、肇はアイドルだ。

それでも俺達の関係はその一言だけで収まるものではない。

以下略



32:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]
2014/03/26(水) 20:14:55.87 ID:NrmcVnPo0

最初の一回までの道程は長かった。

好きになった人だとは言えど、十代半ばの女の子をどう扱えばいいのかなんて俺にはわからなかったし、肇も俺との距離を測りあぐねていたと思う。

以下略



33:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]
2014/03/26(水) 20:16:53.34 ID:NrmcVnPo0


………今の俺は、身体で繋ぎとめられている。

酷い話だが、率直に言うとこれだ。俺から行為を誘う事はしない。肇からというスタンスは崩さない。
以下略



34:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]
2014/03/26(水) 20:19:04.93 ID:NrmcVnPo0


それでも肇を思っているという自負はあった。

このままでいいわけがない事も理解している。
以下略



35:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]
2014/03/26(水) 20:21:12.04 ID:NrmcVnPo0


そう、俺“達”は。

肇だってそうかもしれない。
以下略



36:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]
2014/03/26(水) 20:23:13.35 ID:NrmcVnPo0


どんな答えであろうと、肇は俺と居るべきではないのだろうか。

それに、俺自身の思いも先も未だ見つかっていない。心中に萌芽した感情の名を、俺は付けあぐねている。
以下略



37:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]
2014/03/26(水) 20:25:27.30 ID:NrmcVnPo0


いつの間にか取り落としていた鞄を拾う。

砂埃を軽く払って、気持ちを入れ替える。こんな辛気臭い顔で事務所に出向くわけにはいかない。
以下略



38:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]
2014/03/26(水) 20:27:16.45 ID:NrmcVnPo0

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39:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]
2014/03/26(水) 20:28:55.33 ID:NrmcVnPo0

「えっと… 今日の仕事なんだけど」


俺は誤魔化すべく話題を一気に切り替える。俺と肇の間でのやり取りでしかないのに、誤魔化す必要も、慌てる必要も無いっていうのに。
以下略



40:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]
2014/03/26(水) 20:31:07.50 ID:NrmcVnPo0

肇は変わらず俺に微笑みかけていた。

まるでその表情は、俺の全てを掌握している余裕の様にも感じられた。

以下略



41:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]
2014/03/26(水) 20:33:40.16 ID:NrmcVnPo0


窓を大きく開け放ち、外の様子を見遣る。

心地のいい風が俺の頬をそっと撫でる。事務所の中にも心地よい空気を送りこんでいた。
以下略



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