過去ログ - 【艦これ】提督「そしていつかは」隼鷹「夢見た航路を二人で」
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3: ◆1aois5N.L2[saga]
2014/03/29(土) 20:57:21.34 ID:4As/q9du0
商船改装空母 隼鷹。

一航戦をはじめとした空母四隻を緒戦でいきなり失った日本帝国海軍は、当然のことながらその補完の必要に迫られた。

結果、彼女は商船から空母へと転身した。
以下略



4: ◆1aois5N.L2[saga]
2014/03/29(土) 20:58:32.11 ID:4As/q9du0
提督「すまん」

言葉に詰まった提督は、視線をまた港の方へと向けた。

隼鷹「良いって良いって……あたしの機関は結構手が込み過ぎてるんだし」
以下略



5: ◆1aois5N.L2[saga]
2014/03/29(土) 20:59:37.22 ID:4As/q9du0
隼鷹の視線の先は、遠いマリアナを見ていた。

提督が去ってから、隼鷹は高台に残っていた。

隼鷹「なぁ……飛鷹、戦争が終わっちまったよ」
以下略



6: ◆1aois5N.L2[saga]
2014/03/29(土) 21:00:57.39 ID:4As/q9du0
次に提督が隼鷹の元を訪れたとき、既に季節は巡って晩秋に差し掛かっていた。

冬の気配は徐々に強まり、夜ともなれば肌寒さが身に染みる。思わず身震いしながらも、提督は埠頭を袋を下げて歩いていた。

打ち寄せる波が静かなためか、足を投げ出すようにして、隼鷹は埠頭の先に腰かけている。
以下略



7: ◆1aois5N.L2[saga]
2014/03/29(土) 21:02:06.17 ID:4As/q9du0
提督「駆けつけ三杯とはいうが、一気に飲むのももったいないな」

隼鷹「そうか?」

提督「普通の椀ならたった一杯で安酒が一瓶買えるくらいはするぞ?」
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8: ◆1aois5N.L2[saga]
2014/03/29(土) 21:03:16.67 ID:4As/q9du0




隼鷹「あたしへの沙汰、決まったんだろ?」
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9: ◆1aois5N.L2[saga]
2014/03/29(土) 21:03:44.29 ID:4As/q9du0
無言のまま猪口が置かれ、提督の手は軍服の内側へと向かう。

取り出された書簡を開け、提督は中身を読み上げた。

提督「元日本帝国海軍第二航空戦隊所属 隼鷹。その任を遂行する能力なく、既にその任の大義なく、これを明朝午前零時を以て解任し……」


10: ◆1aois5N.L2[saga]
2014/03/29(土) 21:04:38.64 ID:4As/q9du0





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11: ◆1aois5N.L2[saga]
2014/03/29(土) 21:05:43.92 ID:4As/q9du0
くしゃりと、提督の手に合った書類が形を失う。

隼鷹「そっか……」

空になった猪口に、隼鷹は酒を注ぎながら、ただ呟いた。
以下略



12: ◆1aois5N.L2[saga]
2014/03/29(土) 21:06:48.21 ID:4As/q9du0
提督「……」

隼鷹「あたしだって、一応は未練はある。けど、軍に身を置いて戦ったのは覚悟と希望があったからだよ」

提督「覚悟と、希望?」
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13: ◆1aois5N.L2[saga]
2014/03/29(土) 21:08:35.36 ID:4As/q9du0
冷たい風が、二人の間を走った。

思わず身震いした提督は猪口の中を一気に飲み干した。酒が、熱燗ではないが体を温めてくれた。

その傍らで隼鷹は、言葉をポツリと漏らした。
以下略



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