過去ログ - 春香「未来のトップアイドル」
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11:1[saga]
2014/04/03(木) 23:08:13.86 ID:JbV5wcEX0
「……公園だ。 うーん、どうしよ、警察で保護してもらった方が良いよね……」

「けーさつ?」

「うん、お巡りさんだよ。 多分そっちに行った方がお母さんも見つけやす…………」
以下略



12:1[saga]
2014/04/03(木) 23:08:46.88 ID:JbV5wcEX0
繋いだ手はそのままに、春香は少女と視線を同じくする。
肯定を促すようにそう言うと、期待通り少女はこう答えてくれた。

「…………!! うん!!」

以下略



13:1[saga]
2014/04/03(木) 23:10:06.43 ID:JbV5wcEX0
二人して腕を組んで思考に耽る。
しかし少女は春香の格好を見よう見まねで実行しているだけであり、
実際に考えているかは甚だ疑問である。

次第に組んでいた腕が緩み、春香は陽気な太陽に当てられて気分を良くしていた。
以下略



14:1[saga]
2014/04/03(木) 23:11:29.35 ID:JbV5wcEX0
「テレビでながれてたー! それ好き!!」

「うわー嬉しー! ありがとー」

確かに、この曲がリリースされた時は下の上とは言ったものの、ランキングには乗ったことがある。
以下略



15:1[saga]
2014/04/03(木) 23:12:05.91 ID:JbV5wcEX0
「今やってみったいっのっとー♪」

「いまぁやってーできーるぅのーはぁー♪」

「わ、上手上手! 凄い!」
以下略



16:1[saga]
2014/04/03(木) 23:12:47.69 ID:JbV5wcEX0
「…………おねえちゃん?」

歌を止めた春香に訝しんだ瞳を向ける。
その眼差しを受けてようやく春香は自我を取り戻したようになる。

以下略



17:1[saga]
2014/04/03(木) 23:13:47.27 ID:JbV5wcEX0
・ ・ ・ ・ ・

突発ライブは、一時間も満たないうちに終了した。

少女の母親が探しに来たためだ。
以下略



18:1[saga]
2014/04/03(木) 23:14:30.88 ID:JbV5wcEX0
疑問というか、喉の奥で出掛かって詰まっているような。
あの時感じた違和感はなんだったのか。
少女と一緒に歌って、踊って、笑顔を浮かべたあの時感じた、あの感覚は。

と、言わんばかりの表情を浮かべた春香をよそに、
以下略



19:1[saga]
2014/04/03(木) 23:15:33.29 ID:JbV5wcEX0


少女は、アイドルになると宣言した。


以下略



20:1[saga]
2014/04/03(木) 23:16:42.82 ID:JbV5wcEX0
「そっか…………。 そうなんだ………………」

たどり着いた一つの答え。
その答えは彼女だけが知っている。

以下略



21:1[saga]
2014/04/03(木) 23:17:29.26 ID:JbV5wcEX0


気付けば少女と母親は見えなくなっていた。
きっと見えなくなった今でも少女は手を振り続けているのだろう。
夢の切欠を与えてくれた春香に最大限の愛を込めて。
以下略



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