過去ログ - 須賀京太郎「できたぜ優希! 押すたびに俺の存在感が希薄になっていくスイッチだ!」
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22: ◆0It35b3PanmG[sage saga]
2014/04/13(日) 00:17:46.85 ID:Ts+Ba0uR0
 まこが叫ぶと同時にまこの背後に現れたのは、メイド服を着たもう一人のまこ。
 
 ワカメのような色の髪にかかったワカメ状のウェーブ、あと色々。

 どこをとってもまことそっくりなまこは、その眼鏡の奥にある双眸が無機質な光を放ってさえいなければ、まこ本人と区別がつかないほどにまこであった。
以下略



23: ◆0It35b3PanmG[sage saga]
2014/04/13(日) 00:18:30.92 ID:Ts+Ba0uR0
優希「さっきから聞いてれば……よくこんな下らない事でわーわーと騒げるもんだじぇ」

まこ「ど、どうしたんじゃ?」

優希「透明人間? そんなの別に珍しいもんでもないじぇ」
以下略



24: ◆0It35b3PanmG[sage saga]
2014/04/13(日) 00:19:23.17 ID:Ts+Ba0uR0
まこ「仲間じゃと? それでもう傷つけるなと? どがぁな事だかはよう分らんが……優希、おんしがこれらについて色々と知っとるっちゅうのだけはわかった。わしらに事情の説明をしてもらえんか?」

優希「染谷先輩……いきなり冷静を装った風をしたって無駄だじぇ。私は身動きの取れない中、染谷先輩が年甲斐もなくはしゃぎ回るのをずっと見ていたんだからな……」

まこ「はしゃいでおったつもりはないんじゃがな……後輩を守るためにやったことじゃ。おんしに責められるいわれはない」
以下略



25: ◆0It35b3PanmG[sage saga]
2014/04/13(日) 00:21:02.95 ID:Ts+Ba0uR0
まこ「わしは当然、これまでの人生で透明人間なんて見たことはない。おんしがいくらそれを『よくあるもの』じゃと主張しようとも、わしらにとっては未知の存在にであることに変わりはないんじゃ。そうであるなら、念には念を入れるのはあたりまえじゃろう」

まこ「いくらわしの鉄山靠が強力なものであったとはいえ、それが未知の相手にどれだけ通用するか何ぞわしには分からん。それなら、殺すまでは行ってはならんものの、動けなくなるまで一応攻撃の手はやめてはならん筈じゃ」

まこ「第一、どこにいるのかも正確に分からん相手を縛ったりできるとは思えん。不用意に近づいて、逆にとらえられる羽目になったら目も当てられんじゃろ」
以下略



26: ◆0It35b3PanmG[sage saga]
2014/04/13(日) 00:22:09.99 ID:Ts+Ba0uR0
京太郎「ゆ、優希……? って痛っ!?」

京太郎(やべえ……動こうとすると体中に激痛が走りやがる。染谷先輩、幾らなんでもやりすぎだろ……)

優希「っ! 京太郎! 大丈夫か!?」ダダッ
以下略



27: ◆0It35b3PanmG[sage saga]
2014/04/13(日) 00:23:07.48 ID:Ts+Ba0uR0
優希「一緒に来てほしい場所がある。そこで、ことのすべてを話すと約束するじぇ」

咲(やっぱり……独り言を言ってるようには思えないし、優希ちゃんにだけ透明人間さんの声が聞こえてるのかな……? でもどうして)

咲「え、えっと……」
以下略



28: ◆0It35b3PanmG[sage saga]
2014/04/13(日) 00:24:45.41 ID:Ts+Ba0uR0
京太郎「……今は、ねえ。ま、話を聞く限りだと、どうやら俺を想っての行動らしいしな。いいぜ、信じてやるよ」

優希「きょ、京太郎……!」

京太郎「それに、お前のそんな顔見てたら疑う気も起きなくなるってもんだ。じゃ、何だかわかんねえけどある場所とやらに案内してくれよ」ポンポン
以下略



29: ◆0It35b3PanmG[sage saga]
2014/04/13(日) 00:26:31.81 ID:Ts+Ba0uR0
〜謎の廃墟〜

優希「ついたじぇ、京太郎」
 
 優希におぶさられつつ移動すること数十分。森の中にひっそりと佇む、錆びついた廃墟の前に着いた。
以下略



30: ◆0It35b3PanmG[sage saga]
2014/04/13(日) 00:27:26.48 ID:Ts+Ba0uR0
京太郎「な、なあ。優希、ここって……」

優希「おお、早速これにも気付いたか! さっすが京太郎、それでこそ私の婿だじぇ!」

京太郎「じゃあ、やっぱり……清澄病院なんだな、ここは?」
以下略



31: ◆0It35b3PanmG[sage saga]
2014/04/13(日) 00:29:13.77 ID:Ts+Ba0uR0
 優希が大きな声をあげると同時、それに呼応するかのように、行き止まりの壁から眩い光が発せられた。

 そして次の瞬間、優希が消えた。というよりも、いつの間にか俺が一人光の中で浮かんでいる状態になっていた、といった方が正しいか。

 おぶさられていたのだから、優希が消えたら俺は地面に落下している筈である。しかし、何の衝撃も痛みも訪れないまま、俺はそこに浮かんでいた……。まるでもともとそうしていたと言わんばかりに。全て
以下略



32: ◆0It35b3PanmG[sage saga]
2014/04/13(日) 00:30:42.68 ID:Ts+Ba0uR0
〜謎の場所〜

???「京太郎、京太郎!」

京太郎(あれ、この声……優希か? 俺を心配してくれてんのかな)
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