過去ログ - 須賀京太郎「できたぜ優希! 押すたびに俺の存在感が希薄になっていくスイッチだ!」
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31: ◆0It35b3PanmG[sage saga]
2014/04/13(日) 00:29:13.77 ID:Ts+Ba0uR0
 優希が大きな声をあげると同時、それに呼応するかのように、行き止まりの壁から眩い光が発せられた。

 そして次の瞬間、優希が消えた。というよりも、いつの間にか俺が一人光の中で浮かんでいる状態になっていた、といった方が正しいか。

 おぶさられていたのだから、優希が消えたら俺は地面に落下している筈である。しかし、何の衝撃も痛みも訪れないまま、俺はそこに浮かんでいた……。まるでもともとそうしていたと言わんばかりに。全て
以下略



32: ◆0It35b3PanmG[sage saga]
2014/04/13(日) 00:30:42.68 ID:Ts+Ba0uR0
〜謎の場所〜

???「京太郎、京太郎!」

京太郎(あれ、この声……優希か? 俺を心配してくれてんのかな)
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33: ◆0It35b3PanmG[sage saga]
2014/04/13(日) 00:31:36.13 ID:Ts+Ba0uR0
京太郎「ちょ、ちょい待ってくれ。オカルト研究所……って」

優希「ん? その名の通り、この世に存在するオカルトを研究する場所だじぇ?」

京太郎「いやいやいや、そうじゃなくてだな……何から言えばいいのか……」
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34: ◆0It35b3PanmG[sage saga]
2014/04/13(日) 00:32:35.05 ID:Ts+Ba0uR0
 そう言うと、優希はかわいらしい足取りで奥に歩いて行った。俺はその後をついていきつつ、道の左右にびっしりと置かれている様々な研究装置らしきものを眺めていく。

どれもSF映画に出てきそうな程未来的な形をしており、その構造の一端さえも俺には理解できそうにない。なんだよあの中に浮いた赤いボール状の液体は。赤色物質か何かか。

 そんな俺の困惑を察したのか、道中優希がそれらの装置について色々と説明してくれた。例えば、あの赤いボール状の液体は衝撃を与えられると一時的にではあるが大規模のブラックホールを発生させるらしい。
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35: ◆0It35b3PanmG[sage saga]
2014/04/13(日) 00:34:26.39 ID:Ts+Ba0uR0
〜謎の部屋〜

京太郎「で……この部屋がそのオカルト研究における要って訳か。確かに異様な雰囲気だな。」

優希「そうだじぇ。外の装置じゃできることは限られてるからな。あいつらじゃ精々、銀河数個滅ぼすのが限界だじぇ」
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36: ◆0It35b3PanmG[sage saga]
2014/04/13(日) 00:35:24.89 ID:Ts+Ba0uR0
京太郎「はあ!? い、いや、わっかんね〜〜〜よ! どういうことだそりゃあ!」

優希「だから言ったんだじぇ。精神イコール心だという認識を持ってると齟齬が生じるってな」

京太郎「ん、んじゃあ、精神って一体何なんだよ。そう言われると見当もつかねえな……」
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37: ◆0It35b3PanmG[sage saga]
2014/04/13(日) 00:36:57.59 ID:Ts+Ba0uR0
優希「その通りだじぇ。内的エネルギー……なんて言うと、少し弱そうに聞こえるかも知れないけど、その本質は『法則の改変』というとてつもないものなんだじぇ」

京太郎「そんなハチャメチャなもんが俺達の中にあるってのかよ……信じられねえな」

優希「その気持ち、よくわかるじぇ。私も正直、しばらくは信じきることができなかったからな……」
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38: ◆0It35b3PanmG[sage saga]
2014/04/13(日) 00:38:01.15 ID:Ts+Ba0uR0
優希「……ふう。怒鳴ってすまんかった。でもこれは、この大いなる話は……私よりもむしろ、お前が知っておくべきものなんだじぇ。ただ、その声の主はタコスとの共鳴を行えないお前の頭にまで干渉することが出来なかった。だからこそ、一番近しい人間であり、かつタコスとの共鳴が可能な私に、メッセンジャーの役割が与えられたんだじぇ」

優希「これまで以上にとんでもない話になる。タコスの国も、オカルト研究所も、全部がちっぽけなことに思えるほど。でも、心して聞いてほしいじぇ。お前がこれを理解してくれるか否かで、その後は大きく変わっていくからな」

京太郎「ゆ、優希……?」
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39: ◆0It35b3PanmG[saga]
2014/04/13(日) 00:40:14.23 ID:Ts+Ba0uR0
優希「おほん。で、では、話を戻すとするじぇ」

京太郎「お、おう……」

優希「……何か文句でも?」
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40: ◆0It35b3PanmG[saga]
2014/04/13(日) 00:41:30.63 ID:Ts+Ba0uR0
優希「よしよし。ちゃんと聞いてくれているようで何よりだじぇ。それは比喩でも何でもない、純粋な事実なんだからな」

京太郎「話の内容の実践とかじゃなくて、ただ理解することが重要ってのがなんだかしっくりこねえけど……多分あれだよな。そこで精神エネルギー? が関わってくるんだよな」

優希「ご明察だじぇ! さっすがは私の婿! これまでもいい加減な説明しかしてやれなくて、お前が付いてこれてるかどうかが心配だったケド……杞憂だったようだじぇ」
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41: ◆0It35b3PanmG[saga]
2014/04/13(日) 00:42:48.07 ID:Ts+Ba0uR0
 優希の話はとても興味深いものだった。

 タコスの国はこの世にタコスが生まれる前から存在していただとか、タコスの国の住民は皆タコスの形をしているとか、タコスの国に生息する動物は一種類(なんでもそれは、羽を生やしたカピバラだそう。肉を食わないタコスの国の人々にとって、その羽カピバラは皆の癒しになったり、移動手段になったりしてくれる大切な友達であるとのこと)だとか。

 映像を交えた親切な説明も助かって、俺はその内容の殆どを理解することが出来た。
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