過去ログ - 穂乃果「酒は飲んでも呑まれるな」
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2014/04/16(水) 21:55:11.84 ID:ijUnC7Rk0
にこに飲ませた薬の効果は絶大だった。
しかし薬を取り上げられ、まさか口移しで自分にも飲まされることになるなど、真姫は思ってもいなかった。
アイドルたる者健全でなくてはならないと豪語していたその口は今、キス魔の凶器へと成り代わっていたのだ。
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2014/04/16(水) 22:03:10.58 ID:ijUnC7Rk0
真姫は喉を鳴らした。
この機会、逃すわけにはいかない。
薬が切れた後も、既成事実を以て迫ってしまえば。
「あのね、にこちゃん」
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2014/04/16(水) 22:07:07.85 ID:CjmjuPq80
医者って凄い
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2014/04/16(水) 22:14:45.22 ID:ijUnC7Rk0
部室の反対側で真姫が温度計に目覚めているまさにその時、星空凛の中でもある一つの感情が芽生えていた。
花陽は一番の親友。それは心の中では誰よりも乙女な凛が、彼女への恋心を隠すためについた小さな嘘。
その花陽の純潔を目の前で奪われ、さらに自らも悪魔に汚された今、目をそらしてきた性愛の蝋燭に火が灯ったのである。
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2014/04/16(水) 22:26:39.71 ID:ijUnC7Rk0
パァン!
「にゃあ!?」
響く音とともに、凛の尻が痛みを脳に伝達する。
振り返ると、無表情の花陽が平手を振り上げているではないか。
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2014/04/16(水) 22:38:16.97 ID:ijUnC7Rk0
(痛い……痛いよ……! ……でも、なんで……)
しかし凛はその痛みの向こうに、見たこともないような景色が待っているような気がしたのだ。
自分を抑えがちだった花陽。
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2014/04/16(水) 22:44:36.27 ID:ijUnC7Rk0
そう決意した時だった。
「だから、今度はこっち」
「……え?」
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2014/04/16(水) 23:02:23.80 ID:ijUnC7Rk0
「ハラショー…最高よ…かわいいわニコチカ」
「あん、おねぇちゃぁん……にこもう我慢できないよぉ」
「良いわ、おいで。お姉ちゃんが連れて行ってあげるから」
「あっ、あぁっ、お姉ちゃん、お姉ちゃぁぁぁん!」
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2014/04/16(水) 23:09:10.94 ID:ijUnC7Rk0
「あぁだめよニコチカそんなに吸ったら!」
「お姉ちゃんのおっぱい、本当に綺麗……うらやましい……ちゅっ、あむっ」
「んんんん!あっあぁぁぁ!ハラショー!あぁ…ハラショー!」
(あ、ホントに綺麗な桜色……って、あれ?)
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2014/04/16(水) 23:17:40.46 ID:ijUnC7Rk0
天使ことりA「それで、見つけたこの薬はどうするの? このままだと穂乃果ちゃんが危ないかも」
悪魔ことりA「勿論持ち帰るよ、おもしろs、放っておけないもの」
天使ことりB「じゃあじゃあ、この状況はどうやって片づけよう? このままだと穂乃果ちゃんが来ちゃう」
悪魔ことりB「今日の部活は無くなった、ってことにしよう」
天使ことりC「でも、穂乃果ちゃんにうそをつくなんて……」
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2014/04/16(水) 23:40:00.82 ID:ijUnC7Rk0
「おや、ことり……と、そっちは真姫ですか。何かあったのですか?」
園田海未は弓道部での練習を終え、μ'sの部室に向かうところだった。
ベンチで二人寄り添って座っているところに声をかけるなどという無粋は、本来なら海未の好むところではなかった。
しかし海未があえて声をかけたのは、見知った顔というだけではなく、様子が普通ではなかったからだ。
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