156: ◆yufVJNsZ3s[saga]
2014/04/20(日) 12:41:42.34 ID:D8toTj0A0
金髪「にしても、どぎつい不幸だな」
会計「えぇ、えぇ……」
157: ◆yufVJNsZ3s[saga]
2014/04/20(日) 12:42:27.46 ID:D8toTj0A0
会計「『時は金なり』」
もう一度呟いた。今度こそ彼女の傷が見る見るうちにふさがり……というよりは、血が逆流していく。まるで時が戻っていくかのように。
158: ◆yufVJNsZ3s[saga]
2014/04/20(日) 12:43:20.78 ID:D8toTj0A0
会計「しょうがないじゃない。だって、なんだかんだ言ったって、この世で一番大事なのはお金なのだもの」
金髪「金ね。金か。ま、一番大事なもののうちの一つではあるだろうな」
159: ◆yufVJNsZ3s[saga]
2014/04/20(日) 12:44:04.53 ID:D8toTj0A0
会計「一ついいかしら」
金髪「なんだ。手短にな」
160: ◆yufVJNsZ3s[saga]
2014/04/20(日) 12:44:36.27 ID:D8toTj0A0
金髪「おい『時は金なり』」
会計「なによ」
161: ◆yufVJNsZ3s[saga]
2014/04/20(日) 12:46:32.36 ID:D8toTj0A0
「『連理の枝』」
誰かが呟いた。
162: ◆yufVJNsZ3s[saga]
2014/04/20(日) 12:47:27.29 ID:D8toTj0A0
ぐ、と襟首を掴まれた感覚。それが時は金なりによるものだと認識した瞬間には、俺様は数メートル背後へと移動していた。
「死ね?」
163: ◆yufVJNsZ3s[saga]
2014/04/20(日) 12:48:03.11 ID:D8toTj0A0
踊り狂う刃はけたたましい愛の呪詛を吐きながら校舎を叩き割った。
足場が傾いていく。様々なものが切れ目に落ち込んでいく音が聞こえる。
会計「今日はこんなのばっかりねっ!」
164: ◆yufVJNsZ3s[saga]
2014/04/20(日) 12:49:07.50 ID:D8toTj0A0
拳も金属バットも全て受け流し、俺様たちはそのまま地面に叩きつけられる。体がみしみしと音を立てて軋む。
金髪「クソッ……タレェッ!」
165: ◆yufVJNsZ3s[saga]
2014/04/20(日) 12:49:33.21 ID:D8toTj0A0
会長「花園には何人たりとも触れさせない」
妹「お兄ちゃんに危害を加えるやつは、誰であろうとぶっ殺す」
それはチャペルで囁く愛の誓いだった。あまりにも内側に閉じていて、血に塗れてはいるけれど。
166: ◆yufVJNsZ3s[saga]
2014/04/20(日) 12:51:23.65 ID:D8toTj0A0
こつん、こつん。階段をゆっくりと登ってくる音が響く。そして足音に紛れ、硬いものが床に規則的にぶつかっているような音も混じって。
そう、例えば木刀のような?
「近親相姦は悪だ」
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