172: ◆yufVJNsZ3s[saga]
2014/04/22(火) 13:59:39.53 ID:BKn3hKU/0
花園に言い寄ってくる男はごみくずだ。ビンタ一発かましたら情けなく逃げて行った。お兄ちゃんに言い寄ってくる女は毒婦しかいない。包丁をちらつかせて言うことを聞かせてしまえ。
この世は所詮愛が全て。歌にだってあるように、必ず最後に、愛は勝つ。
173: ◆yufVJNsZ3s[saga]
2014/04/22(火) 14:00:14.70 ID:BKn3hKU/0
勢い良く振りかぶって、全ての刃を木刀男へと叩きつける。
銀閃の烈風。数百では足りない殺意の断裂が木刀男を細切れにする。
――はずだったのに。
174: ◆yufVJNsZ3s[saga]
2014/04/22(火) 14:01:00.32 ID:BKn3hKU/0
攻撃をお兄ちゃんはすんでのところで掻い潜った。こっちまで空振りの音が聞こえてきそうなほどの轟音をだ。さすが。
もちろん花園だってぼけっとしてたわけじゃない。一度警察沙汰になってからは控えてた包丁を、この段になってようやく懐から取り出した。ぐ、と柄に力を籠めれば懐かしの感触がよみがえってくる。
175: ◆yufVJNsZ3s[saga]
2014/04/22(火) 14:02:58.75 ID:BKn3hKU/0
会長「安心しろ花園。落ち着け。何があっても俺がお前を守る」
会長「俺はお前の盾だ。安心して、あいつを斬り殺せ」
176: ◆yufVJNsZ3s[saga]
2014/04/22(火) 14:03:48.85 ID:BKn3hKU/0
そして激痛。刃の幾本かが木刀で切断されたのだとすぐにわかった。
それは致命的だった。致命的な隙だった。
177: ◆yufVJNsZ3s[saga]
2014/04/22(火) 14:04:26.59 ID:BKn3hKU/0
―――――――――――――――――――――――
死屍累々と死体の山。
校庭に避難していた生徒や教員は、何もなくとも死んでいく。大したことがなくとも死んでいく。
ばたばたと。
178: ◆yufVJNsZ3s[saga]
2014/04/22(火) 14:05:50.08 ID:BKn3hKU/0
彩人「ははははははははっ!」
哄笑。
179: ◆yufVJNsZ3s[saga]
2014/04/22(火) 14:06:58.41 ID:BKn3hKU/0
会計「――ぐ、っ!」
左肩の肉が吹き飛んだ。涙が滲むがそれでも目の前は真っ直ぐに見続けている。
彩人が猟銃を構えてこちらに狙いを定めている。
180: ◆yufVJNsZ3s[saga]
2014/04/22(火) 14:08:33.26 ID:BKn3hKU/0
銃口が向いた。
会計「ちっ!」
181: ◆yufVJNsZ3s[saga]
2014/04/22(火) 14:10:10.03 ID:BKn3hKU/0
彩人は一瞬あっけにとられた顔をして、舌をぺろりと出した。
彩人「へぇ。あなた、そんな顔もできるんだ」
235Res/273.82 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。