218: ◆yufVJNsZ3s[saga]
2014/04/29(火) 17:14:19.98 ID:5HLYTs2y0
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今日の星座占いは四位。まぁ、悪くないかなって感じ。健康運はそれほどでもなかったけど、金運がそこそこ良かったから、買い物に行ってもムダ金は使わなくて済むはず。
自転車を止めてアーケードの中へ。やっぱり人が多い。みんな楽しそうな顔をしててわたしまで楽しくなってきちゃう。
219: ◆yufVJNsZ3s[saga]
2014/04/29(火) 17:14:55.40 ID:5HLYTs2y0
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気分は最高。空は晴れやか。なんて幸せな日だろう。思わず顔がにんまりにやけちゃう。
あたしはスポーツ用品店の店長さんにお礼をして、店を後にした。お礼は当然直角のお辞儀。
220: ◆yufVJNsZ3s[saga]
2014/04/29(火) 17:15:29.04 ID:5HLYTs2y0
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「抜かなかったな。偉いぞ」
「うん! だってこんなところで出したら大変なことになっちゃうもん!」
221: ◆yufVJNsZ3s[saga]
2014/04/29(火) 17:16:13.64 ID:5HLYTs2y0
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二人は行ってしまった。それにしてもかわいい妹さんだったわね。
……どこかであった気が、するのだけど。
222: ◆yufVJNsZ3s[saga]
2014/04/29(火) 17:16:49.96 ID:5HLYTs2y0
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「ちっ! 見失った!」
真緑は目立つはずなのに見失ってしまった。ちょうど信号で分断された形になる。
223: ◆yufVJNsZ3s[saga]
2014/04/29(火) 17:17:32.77 ID:5HLYTs2y0
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「もしもし? 『門外不出』さんですか?」
あらかじめ聞いていた電話番号は留守電になっていた。一応それにメッセージを吹き込むだけ吹き込んで、私は通話を終了する。
224: ◆yufVJNsZ3s[saga]
2014/04/29(火) 17:18:10.57 ID:5HLYTs2y0
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家の電話が止まる。止まったらしい。わたしはそれをベッドにもぐりながら聞いていた。
家族はみんな仕事でいない。だから、きっと誰かが出たのではなくて、切ったのだろう。
225: ◆yufVJNsZ3s[saga]
2014/04/29(火) 17:18:56.20 ID:5HLYTs2y0
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……。
やっぱり、出ないか。
226: ◆yufVJNsZ3s[saga]
2014/04/29(火) 17:19:32.90 ID:5HLYTs2y0
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「大丈夫でした?」
駆け寄ってきた有田は眼鏡の奥の瞳を心配そうに輝かせた。わたしってばよくやったでしょう――そんな態度が透けて見える。
227: ◆yufVJNsZ3s[saga]
2014/04/29(火) 17:22:21.25 ID:5HLYTs2y0
これにて終了となります。
一度エターなってしまい申し訳ございません。読了ありがとうございました。
またどこかでお会いしましょう。
228:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/04/29(火) 17:24:45.07 ID:ZzWkn9Yjo
乙
やはりハッピーエンドは良いものだ
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