過去ログ - ことり「雉も鳴かずば撃たれまい」
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27:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[sage saga]
2014/05/04(日) 01:49:46.55 ID:Q/bzk47d0
「いいから、早く帰るわよ」
「……うん」
にこに引っ張られて、希は部室を離れた。
にこは部室で硝子の花園が建設されつつあると知ったらどんな顔をするだろうか。
28:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[sage saga]
2014/05/04(日) 01:56:02.67 ID:Q/bzk47d0
きっとサイズが足りないのだと希は思い込んだ。
今の自分には分け与えるほどの余裕はないのだと。
ならば今握るべきは、やはり癒しのふんわりおにぎりなのだ。
希はにこから手を離した。
29:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[sage saga]
2014/05/04(日) 02:07:57.33 ID:Q/bzk47d0
にこは今なんと言った。
二人でカラオケに行くと言った。
カラオケボックス。
狭い部屋。
暗い部屋。
30:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[sage saga]
2014/05/04(日) 02:23:26.05 ID:Q/bzk47d0
「ちょっと希、大丈夫なの? 具合でも悪いの?」
「あぁ、カラオケ、カラオケやねんな、マイクでハウリングプレイの方がそれっぽい」
「何言ってんの? それで、一緒に来ないかって訊いてるんだけど」
「一緒に…一緒に…3P…!!??」
「さん…なに?」
31:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/05/04(日) 02:27:02.51 ID:jS40q4WzO
なんだこれ…w
面白い
32:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[sage saga]
2014/05/04(日) 02:36:40.25 ID:Q/bzk47d0
事件当日。
それは希のμ'sわし禁から二週間が経った日だった。
希は乳脂肪分(わしわし的な意味で)の不足から次第に病んでいった。
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2014/05/04(日) 02:45:30.58 ID:Q/bzk47d0
当然授業や練習に身が入るはずもなく、希は魂の抜け殻のように過ごしていた。
事態を重く見た絵里は、にことともに対策を考えた。
誰かの悩みに敏感なのはいつだって希だった。
その希に悩みがあるとするなら、全力で手助けをしなければ気が済まない。
34:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[sage saga]
2014/05/04(日) 02:59:19.81 ID:Q/bzk47d0
「悩みの解消法? うーん……とりあえず好きな音楽を聴く、かな」
「あとピアノね。何かに没頭してる間は悩みなんて忘れられるし……忘れたら、その後も思い出さなくなるかもしれないでしょ」
悩みなんてないと返されると思っていた絵里は、真姫の真摯な対応に手を握って感謝した。
「私は…とりあえず、へとへとになるまで歌う、かな?」
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2014/05/04(日) 03:12:05.41 ID:yZX4SREN0
「なんでうちの二年生は色ボケしてしまったの…」
「ま、まぁその…にこ、元気出して?」
イチゴ牛乳をすすりながら遠い目をするにこの肩を、絵里は優しく叩いた。
36:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[sage saga]
2014/05/04(日) 03:41:44.68 ID:yZX4SREN0
「今すぐ試すなら、やっぱり穂乃果メソッドね」
「でも、抱きしめるだけで本当に何とかなるかしら」
「なるわよ。人間の心音って結構落ち着くのよ? 妹が泣いてる時はよく抱きしめるもの」
「あら、良いお姉ちゃんじゃないにこ」
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