過去ログ - 伊織「私はアイドル」
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1:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/05/09(金) 23:06:14.35 ID:hnbXP8NZ0


「デコちゃん、おはよ」

馴れ馴れしいを通り越して失礼な呼び方。
でも、美希にいくら言ったところで効果がない。
デコちゃんはデコちゃんなの、と返されるのが関の山。
私は諦めきった顔でおはようと返す。
最近は仕事が忙しいから、美希がこうしてここで寝ているのは珍しい光景かもしれない。

「デコちゃん、今日はお仕事?」

仕事じゃなきゃ、なんで事務所まで出てくるのかと言い返すと、美希はそれもそうなの、と言ってまた寝始めた。

「デコちゃんとゆーっくり話す時間が少なくなって、ミキ、ちょっと寂しいな」
「そう」


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2:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/05/09(金) 23:07:00.75 ID:hnbXP8NZ0

素っ気の無い返事を返すと、美希が頬を膨らませて、デコちゃんはつめたいの、と抗議をしてくる。

「むー、意地悪なの、デコちゃん」
「…で、アンタは今日は何なのよ」
以下略



3:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/05/09(金) 23:09:13.35 ID:hnbXP8NZ0

イライラなんて…別に。
美希に言われた一言が引っかかったまま、私は一日の仕事を終えて屋敷に戻った。

「お帰りなさいませ、お嬢様」
以下略



4:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/05/09(金) 23:09:50.81 ID:hnbXP8NZ0

「なんでもないわ」
「…そうですか、それならば良いのですが。ご夕食になさいますか?」
「ええ、そうするわ」

以下略



5:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/05/09(金) 23:10:45.23 ID:hnbXP8NZ0

竜宮小町、いえ、765プロが芸能界で実力を付けてきたとはいえ、まだお父様やお兄様は、私の事を認めていない。
何故なら、水瀬の一族として、まだまだ私は未熟と考えているからだろう。
私自身もそう思っている。
だけれど、それは正しい事なのだろうか?
以下略



6:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/05/09(金) 23:13:59.64 ID:hnbXP8NZ0


「おはようございます、お嬢様」

多くの使用人達がそうであるように、新堂も朝早くから動き出している。
以下略



7:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/05/09(金) 23:14:46.72 ID:hnbXP8NZ0


「…なんなのかしら」

なぜ、私はこんなにも苛立っているのだろう。
以下略



8:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/05/09(金) 23:15:44.98 ID:hnbXP8NZ0

「私は、水瀬伊織は、アンタにはどう見えるの?」
「デコちゃんはデコちゃんだよ?」
「…はぁ、もういいわ、アンタに聞いたのが間違いだった」
「デコちゃんは、どう見えてほしいの?」
以下略



9:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/05/09(金) 23:19:03.19 ID:hnbXP8NZ0

「伊織ー、そろそろスタジオに向かうから準備してねー」

律子の声に、堂々巡りの思考を停止して立ち上がる。
結局、仕事の合間に考えては見たものの、その答えは出なかった。
以下略



10:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/05/09(金) 23:19:53.86 ID:hnbXP8NZ0


「お父様の部屋、変わらないわね」

もう、どれくらいだろう。
以下略



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