過去ログ - 教師「お前は一体どうしたいんだ!」 少女「私は……」
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2014/09/14(日) 03:41:06.28 ID:tIovdjLJ0
教師(これが少女の母親か)
挨拶をした教師は立ったまま、不躾にならない程度に母親を観察する。
白を基調にしたスーツは細身の体によく似合っていた。床に投げ出すほど長い足はしなやかに組まれていて、踵の高いピンヒールまで伸びている。
以下略
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2014/09/14(日) 03:41:43.32 ID:tIovdjLJ0
少女母「――それで? あなたがあの子の担任というわけね」
明らかに険を含んだ母親の言葉に、沈思していた教師はやや慌てて返答した。こうして所構わず考え込んでしまう癖は何とかしないといけないな、と反省しながら口を開く。
教師「申し訳ありませんが、私は途中からお母様へのご説明に参加することとなりますので、我々があなたにどのようなお話をしたのか、まず確認したく思います。少しお時間を頂いてもよろしいでしょうか――」
以下略
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2014/09/14(日) 03:42:24.77 ID:tIovdjLJ0
音を立てないようにドアを閉める。瞬間、教師は間髪入れず教頭に振り向いた。
教頭は面食らったような表情だが、時間がない。口調は矢継ぎ早に問い質すものになった。
教師「どういうことですか」
以下略
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2014/09/14(日) 03:43:25.33 ID:tIovdjLJ0
児童虐待が恐ろしくデリケートな問題であることは論をまたない。それは被害者である子供だけでなく、その親と学校においても同様だ。
世間体や執着・依存心など理由はいくらでもあるが、古今東西を問わず、親なら誰しもが子供との別離を拒絶するものだ。
もし虐待が疑われる家庭に対して、自分たちが矢面に立って相対することを怖れた学校側が、教員の中の誰かを悪役に仕立てあげたら?
虐待への疑惑は学校側の総意ではなく、特定の誰かの強硬な主張によるものだ、と弁明してしまったなら――事態の収拾はほぼ不可能だ。
以下略
121
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2014/09/14(日) 03:50:43.48 ID:tIovdjLJ0
激情に呑まれたまま糾弾してやりたかった。この男だけではない、室内の主任も副担任も、この学校に関わる者全員の罪を明らかにしてやりたかった。
だが、今は母親への対応策を思案することのほうが先決だ。
感情を胃の底に押し込める教師の目の前で青くなっている中年の男は、いっそ哀れになるほど情けなく映った。男は言葉にならない呻き声を上げて、ひっきりなしに視線が泳いでいる。
二回りも年下の若輩者になにをそんなに脅えることがあるのか、とも思う端、対母親の思案を止めることはしない。
以下略
122
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2014/09/14(日) 03:51:32.32 ID:tIovdjLJ0
今日はこれだけ
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2014/09/14(日) 06:23:06.87 ID:l/qez6WzO
乙
124
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2014/09/14(日) 10:52:45.15 ID:g5RWF5z90
乙
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2014/09/14(日) 11:40:20.02 ID:64C6P8sn0
乙です。
126
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[sage]
2014/09/15(月) 05:40:04.30 ID:E6QKXXWS0
あれ、一部抜け発見
>>121
に訂正
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