過去ログ - 教師「お前は一体どうしたいんだ!」 少女「私は……」
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145:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/10/01(水) 01:00:22.72 ID:pQGk8Z2w0
教師「……というわけだ。私はこれきり、この件に――お前の家の事情に関われなくなった」

生徒指導室の一角で、教師は目を伏せて言った。とても顔を上げて、少女の目を見て話すことができない。

教師はうなだれて少女の言葉を待った。机の角あたりにじっと目を落とす。教師の耳が小さな音を捉えて、少女が息を吸う音かと身を強張らせた。しかし、衣擦れに似たその音は断続的に続いている。
以下略



146:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/10/01(水) 01:01:54.74 ID:pQGk8Z2w0
憤怒に声を凍てつかせた少女は、やがて不意に穏やかに微笑んだ。

少女「先生はよく頑張ってくれました。今回の件だけをとっても、私のためにたくさん尽力してくださったことは私が知っています。……それを」

少女は申し訳なげに目を沈ませたが、それも一瞬のこと、すぐに不快げに眉をひそめた。少女の眼は教師ではない誰かを睨んでいる。宙を睨んだ視線が誰に対して向けられたものかは容易に察せられた。
以下略



147:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/10/01(水) 01:02:44.11 ID:pQGk8Z2w0
教師「連中は確かに信用出来ない。ともすれば、お前が話したところで全て握りつぶしかねない。そういった懸念は間違いなくある。だがそれは、お前が私以外の連中を拒むに足る理由にはならない」

少女「どうしてですか? 私は、先生以外には――」

教師「事態はすでに動いているからだ。お前の母親を引っ張りだして面談が行われた時点で一定の目的は達している。そもそも私の――担任の存在を前提として諸々の対応が組まれているわけではないのだから、私の不在は、それ自体では大した問題にならない」
以下略



148:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/10/01(水) 01:03:48.92 ID:pQGk8Z2w0
噛みしめるような静けさを纏った少女は生きた彫像のようだった。その横顔にさっと光がかすめた。

雨は止んでいた。雲間から差し込む太陽の光が少女を照らしていた。
絵画のワンシーンのような光景に、教師は言葉も忘れて見入った。

以下略



149:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/10/01(水) 01:04:57.73 ID:pQGk8Z2w0
今日はこんなところで

終りも近いかな


150:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/10/01(水) 02:19:26.20 ID:Bar0JJLx0



151:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/10/02(木) 01:48:33.37 ID:WyYPHy7QO
乙です。
続きが楽しみでもあり、終わりに近付くのが残念でもありなんとも言えない心境です。


152:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[sage]
2014/10/02(木) 04:46:45.81 ID:83d88d390

副担任が不気味すぎる


153:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/10/02(木) 14:44:21.94 ID:5lwd6XQ3O



154:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/10/05(日) 02:29:35.12 ID:Bp7W0Kc/o
いま初めてここまで一気に読んだんだが…
何だろう
不思議な気分だ


155:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/10/07(火) 19:28:08.11 ID:6o+8Z5aP0
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