過去ログ - 伊織「父の日」
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2:1[saga]
2014/06/15(日) 18:09:17.66 ID:JJ+uJ6bP0
父の日、最近殆ど意識したことの無い言葉だ。
幼少の頃は、この日になると必ず父に何かプレゼントしていたらしいが、
思い出そうとしても、海馬の中には何も残っていない。

そんな父の日前日を迎えた765プロでのことだった。
以下略



3:1[saga]
2014/06/15(日) 18:09:45.81 ID:JJ+uJ6bP0
春香「そういえば明日は父の日だよね、何かお父さんにプレゼントする物とか決まった?」

伊織「父の日……?」

やよい「はいっ! うちは兄弟みんなでお父さんの似顔絵を描いて、肩たたき券をあげるんです!」
以下略



4:1[saga]
2014/06/15(日) 18:10:23.74 ID:JJ+uJ6bP0
やよい「はい、いつも私たち家族の為に毎日ずーっとお仕事してくれて、そんけーしてます!」

春香「なら大丈夫、絵や肩たたき券だって、その大好きって気持ちがあれば最高のプレゼントだよ!」

やよい「春香さん……! ありがとうございますー!! うっうー!」
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5:1[saga]
2014/06/15(日) 18:10:56.29 ID:JJ+uJ6bP0
やよい「春香さんはお菓子とか作ってあげないんですか?」

春香「え?」

伊織「そうよ、あんたの取り柄なんだからケーキでも作ってやんなさいよ」
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6:1[saga]
2014/06/15(日) 18:11:22.36 ID:JJ+uJ6bP0

バタン

伊織「ふぅ」

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7:1[saga]
2014/06/15(日) 18:12:00.22 ID:JJ+uJ6bP0

・ ・ ・ ・ ・

帰りの車中。 運転する新堂を横目に見ながらポツリと言った。

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8:1[saga]
2014/06/15(日) 18:12:43.21 ID:JJ+uJ6bP0
伊織「じゃあ、私が最後に贈ったものは覚えてない?」

新堂「最後…………。 確かチョコレートの詰め合わせだったかと」

伊織「え、そんな安物だったの?」
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9:1[saga]
2014/06/15(日) 18:13:11.58 ID:JJ+uJ6bP0
伊織「ネクタイ?」

確かにお父様はネクタイを毎日と言っていいほど首に巻いているだろう。
しかし、それがお父様の求めている物かと言われると甚だ疑問である。

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10:1[saga]
2014/06/15(日) 18:13:52.02 ID:JJ+uJ6bP0

・ ・ ・ ・ ・

帰宅してすぐ、私を降ろすと新堂はそのまま別の方向へと車を走らせて行った。
おそらく伝があるのだろう、良い品を持ち帰って来るに違いない。
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11:1[saga]
2014/06/15(日) 18:14:58.33 ID:JJ+uJ6bP0
新堂「かしこまりました。 お湯殿はいかがなさいましょう」

伊織「朝入るから今は良いわ。 ちょっと疲れたから、もう寝るわ」

新堂「左様で御座いますか。 では、私は失礼致します」
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12:1[saga]
2014/06/15(日) 18:15:31.75 ID:JJ+uJ6bP0
・ ・ ・ ・ ・

起きた時、一番最初に耳にしたのはコンコンコンコン、というノックの音だった。
枕元に置いてあった携帯を開くと、6時ピッタリの時間だった。

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